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おすすめ本

「アガサ・レーズンと死の泉」

M.C.ビートン「アガサ・レーズンと死の泉」原書房

アガサ・レーズンのシリーズも7作目。
美しい田舎の村へ戻って、またまた事件に巻き込まれます。

ハンサムな隣人ジェームズとは結婚直前に破談となって、まだ気まずい関係。
最初は仲直りのチャンスをうかがっていたアガサだが、まだ許せないでいるジェームズとは何んだかんだとすれ違ってしまい‥?

近くの村アンクームにある泉をめぐって、ミネラルウォーターの会社に利用を許すかどうかが教区会で問題となっていました。
住民同士がはげしく対立し、ついに事件が!

アガサはミネラルウォーター会社の広報を依頼され、冷たいジェームズを忘れるように仕事に打ち込みます。
年下でイケメンの経営者に言葉たくみに言い寄られ、自尊心を少し取り戻しかけます。
ところが‥?

ご近所の住人とは違う、土地の有力者たちに探りを入れると、さんざんな目に。
英国の身分差別意識ってあるんだな~。
生まれも育ちも違いすぎるジェームズと理解しあうのが難しいのも、やむを得ない?
猪突猛進なオバチャンだけど、可愛いところもあるアガサ。
紳士だけど、かなり不器用なジェームズ。
じつは割れ鍋に綴じ蓋でお似合いのような気もしますが~(笑)

「アガサ・レーズンの幻の新婚旅行」

M.C.ビートン「アガサ・レーズンの幻の新婚旅行」(コージーブックス)原書房

アガサ・レーズンのシリーズも6作目。
前作で、ジェームズとは結婚寸前で破談になってしまいました。
一人でキプロスへ旅立ったジェームズを追って‥?

追いかけるのはあまり良くないんじゃ、という友人の助言でもとまらず、相変わらず猪突猛進のアガサ。
ジェームズは案の定、冷たい態度。
とはいえ、まるっきり拒絶というわけでもなく、食事を共にしたり。

妙な組み合わせのツアー客6人と何かと行動を共にすることになりますが、中にはジェームズに好意を示す女性も。
アガサはジェームズとは何ともいいがたい間柄で、いささか間の悪い思いをするアガサ。
事件が起きても、いぜんのようにジェームズと名コンビというわけにもいかない‥

そんなアガサの前に、以前の事件で知り合った準男爵のサー・チャールズが現れ‥
恋も波乱の展開に?
チャールズは中年とはいえけっこう年下なんだけど、寂しさのあまり何となく付き合ってしまうアガサ。
あまりアガサらしくないような気もするけど、これも、ジェームズとすぐには上手く行くはずないので、すったもんだの過程なのかな~。
強引さと、うぶな恋心と、おばちゃんのあわてぶりのミックスみたいな。
キプロスの観光をしているような気分は味わえます☆

「メイフェアの不運な花嫁」

M.C.ビートン「メイフェアの不運な花嫁 英国貴族の結婚騒動」竹書房

楽しく読めるヒストリカル・ロマンス。
最近ではアガサ・レーズンのユーモア・ミステリ・シリーズで知られる作家さんですが、もともとロマンスものを多く書いていたんですね。

1807年、ロンドン。
高級住宅地のメイフェアですが、67番地は不運な屋敷として知られ、借り手がつかない。
召使たちは暇をもてあましていました。
というところへ、フィオナという美しい娘を連れて、お金に困っている後見人が、花婿探しに来たのです。
綺麗なだけでぼんやりしているように見えて、実は賢いフィオナが、召使たちの力も借りて、好きになった伯爵の心を射止めるまで。
安定した筆致で、面白おかしく読ませてくれます。

続いての作品「メイフェアの勇敢なシンデレラ」も収録。
次の借り手は、ハート大佐一家。
絶世の美女の姉と比べてぱっとしない次女のジェーンが主人公。
姉ばかり溺愛する母親にかまってもらえず、チャンスを逃しそうになりますが。
フランス人の侍女の手を借りて変身!
憧れだった男爵と、いろいろあって、ついに‥
いぜんの屋敷の住人に起きた事件を解決するというサブストーリー付き。
やっぱり、ミステリも好きだったのかな。

召使たちの人間模様も色々あり、それがシリーズとして繋がっていくらしいですね。
「ダウントン・アビー」ではないけれど、英国の上流階級と召使たちの二重構造の物語の楽しさって、いぜんからあるんですねえ。
時代的にはむしろ「高慢と偏見」といった作品が好きな人にもおすすめ☆

「アガサ・レーズンの結婚式」

M.C.ビートン「アガサ・レーズンの結婚式」(コージーブックス)原書房

「英国小さな村の謎」こと、アガサ・レーズンのシリーズも5作目。
いよいよ結婚することになりますが‥?

社長を隠退し、憧れの美しい村で暮らし始めたアガサ・レーズン。
仕事では押しが強くたくましかったけど、不器用で可愛げもある50代の女性。
いよいよハンサムな隣人ジェームズとの結婚にこぎつけます。
ところが、式の当日、思わぬ妨害が‥!
遠い昔に家を出たっきり会っていない、飲んだくれなので死んだだろうと思い込んでいた元夫が姿を見せたのです。

思いも寄らないことにジェームズは激怒、荷物をアガサの家に戻します。
傷心のアガサでしたが、さらに事件が。
元夫が発見され、容疑がかかった二人は、やむなく共に捜査にかかることに。
しかも、夫婦として泊り込みで、という間の悪い展開。
すっかり意気消沈したアガサはジェームズの前でも女性らしく装おうともしない。
ジェームズは物足りなく感じ‥?

驚いていた村人は、結婚式のお祝いをどうしたらいいか迷いつつ、そのうち何とかなるのではと見守っていたりして。
若い頃は痩せていたアガサの貧しい育ちなど、意外な苦労をジェームズも知ることに。
あれやこれや珍道中のうちに、大人の迷いや偏りがゆるっとユーモラスに語られていきます。
一味違うコージー・ミステリ。
こういうタイプは他にないので、とっつきにくいかもしれませんが~さすがヒットを続けているシリーズ。
世界を作ってますね☆

「アガサ・レーズンと貴族館の死」

M.C.ビートン「アガサ・レーズンと貴族館の死」(コージーブックス)原書房

アガサ・レーズンのシリーズ4作目。
面白かったです!

ロンドンでの仕事を依頼され、半年間PRの仕事に復帰していたアガサ。
カースリー村が恋しく、もう仕事は楽しめなくなっていたが、負けず嫌いな性格で何とかやるだけのことはやってのけます。
村に帰ると、牧師夫人や家政婦が歓迎してくれました。

ハイキング・クラブが出来ていて、しかもハンサムな隣人ジェームズ・レイシーが主催と聞き、さっそく入ることにします。
別なハイキング・クラブで事件が起き、素人探偵として知られ始めたアガサは、捜査を依頼されることに。
事件現場の貴族の館に出向いたところ、口の悪い執事にやりこめられ、さすがのアガサも上手く事を運べません。
ジェームズがアガサに気がない様子なのにも、すっかり意気消沈してしまいます。
ところが‥?

アガサが元気がないとジェームズはむしろ居心地が良くて好感を抱いたりする、心のあやというか、ちぐはぐコンビの間柄がユーモラス。
アガサのかっての敏腕ぶりも垣間見え、田舎暮らしに馴染んだ様子や、恋心に揺れるいじらしさが微笑ましい。
面白おかしい展開の中に、多面的な魅力が出ていて、面白く読めました☆

変わったヒロインなので、コージーらしい口当たりの良さを期待していると、ちょっと違和感あるかもしれませんが、ベテラン作家の25作も続いているという人気シリーズ。
それだけのことはあるみたい♪

「アガサ・レーズンの困った料理」

M.C.ビートン「アガサ・レーズンの困った料理」原書房

たたき上げの女性社長が引退して、美しい村に住み始めたが‥?
コージーの新シリーズ。
口が悪いけど不器用なヒロインで、一風変わった味わいです。

広告代理店を立ち上げ、押しの強さでそれなりの評価を得てきたアガサ・レーズン。
外見はごく普通。
服装は上品で、見合うような話し方も出来ますが、興奮すると地金が出てしまう。
貧しい家を飛び出し、結婚相手が飲んだくれだったので離婚届をおいてここからも家出したという人生だったのです。
コッツウォルズの村に家を買うのを憧れにがむしゃらに働き、53で早めの引退をして喜び勇んで移り住みました。インテリアは人任せで絵のように綺麗な内装なのですが。
住んでみた途端、何をしたらいいのかわからずに戸惑う日々がやってきました。

ロンドンでの人付き合いは、すべて仕事がらみ。
元部下もあっという間にちりぢりで、かろうじて付き合いが続くのは一人だけでした。
パブで会う村の男達は気がよくておごってくれるのですが。
隣人のちょっと意地悪な女性とは、しょっぱなからいきなりやり合うことに。

村で人気を取るために、キッシュ・コンテストで優勝しようと思いつき、ロンドンの人気店のキッシュを買ってきて出品。
ところがそれを食べた審査員が死んでしまい、毒草が混入した事故と思われますが、アガサのいんちきはばれて赤っ恥。
(とはいえ村ではそう珍しくないことで公正なコンテストでもなかったらしいが)
自分のせいだったのかと内心気に病むアガサは、もっと詳しく事情を確かめようとします。
がさつだけど単純で、意地っ張りだけどどこか憎めないおばちゃんのアガサ。
若い警官ビル・ウォンも、そんなアガサが悪い人ではないと気づいて、親切にしてくれるのでした。

何の罪もない気立ての優しい人もとばっちりでえらいことを言われたりしますが、たちの悪い人間に立ち向かうには、アガサの大胆さはうってつけ。
たちの悪い人間が、またけっこう多い村なのだった‥
親切な牧師夫人も、アガサの行動力に期待するのですね。
アガサのとんでもない言動もいろいろ続きそう。
広告業界のやり方のパロなのかしら~共感するというのとはちょっと、いやかなり違うけど~距離をおいて眺める喜劇という感じ。
じわじわと漂うユーモアで、面白く読めそうです。
これ、藤山直美がやったら、めっちゃ面白くなりそう!

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