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おすすめ本

「勝手に来やがれ」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「勝手に来やがれ」集英社文庫

「お騒がせなクリスマス」に続く作品。
ステファニー・プラムもの番外編の、第二弾。
第三の男登場?という~こんな手まで出してくるとは。
大柄で金髪のディーゼルは見た目はいいんですが、超能力があるらしく、とんでもない面を持った人物。
セクシーではあるものの、今のところは~モレリやレンジャーのようには惹かれていない様子。

ステフが仕事のためにというか、保釈逃亡者のためにというか、ディーゼルと共に、なぜか他人の縁結びに精出す羽目になるという~ほのぼのユーモア編。
時あたかもバレンタインの時期。
あちらでは別に、女性が告白するわけではないんですよね。
恋の季節には違いないらしく~思いがけないカップル誕生は、楽しく読めます。

ステフの姉の結婚が、番外編で縁結びのついでに出来ちゃうとは。
姉の結婚をお膳立てするために、仮にディーゼルとステフが結婚する振りをするという手に。
これには、いつもは呑気なお父さんが、モレリもレンジャーもいないのを見回して、こいつだけはダメだと銃を持ち出そうとするのが笑えます。

本命モレリが出てこないのは、ある意味、お約束?
犬のボブは、モレリの留守中ということで預かっているので、一緒です。

「モーターマウスにご用心」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「モーターマウスにご用心」ソフトバンク文庫

バーニーのシリーズ、2作目。
バーニーことアレグザンドラ・バーナビーはメカに強く、レーサーを目指したこともある女性。
1作目ではお堅い会社員でしたが、弟が巻き込まれた事件を追ううちに出社できないまま、クビに。
2作目の今では、レースのスポッター兼エンジニア。
レーサーのサム・フッカーの担当なのです。

サムとは1作目でロマンスが始まったのですが、フッカーが酔って浮気した所を報道されて以来、冷戦状態という出だし。
彼とは終わったというバーニーですが…?

スポッター仲間の気のいいゴブルズが、ウェボ・モータースポーツ社への疑惑を言い始めたかと思ったら、そのトップのオスカー・ウェボの死体が、なぜかフッカーのもとへ。
死体を移動して隠したりするうちに騒動は広がり、指名手配されつつ、真相を究明することになります。

逃走中にもサインを頼まれては、しっかりサインする人気者のフッカー。
追ってきたギャングをコーラ6缶で殴り倒す元気のいいバーニー。
フッカーと知り合う前にはこんな人間じゃなかったという~バーニーですが?

オスカーの未亡人で見るからにきつそうというブロンドのスザンヌも登場。
人工的な美人だけど、たくましくて、結構バーニーと気が合い、面白いキャラ。

サムが飼い始めたセント・バーナードのビーンズも大活躍。ここはステファニー物と近いかも。
ステファニーよりもややヒロインが若く、特技有りのしっかりお姉ちゃん。
舞台がフロリダのせいか、なんとなく大らかなムードが漂います。
本来は犯罪とはなんの関係もないはずの二人なのに、犯罪がついてくる?
というお笑い&ロマンス。

「あたしはメトロガール」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「あたしはメトロガール」ソフトバンククリエイティブ

イヴァノヴィッチの新シリーズ1作目。
ヒロインのバーニーは、ボルチモアで育った30歳。
仕事は真面目な保険会社主任ですが、もともと父親の整備工場で仕込まれたので、メカに強く特にエンジンが大好き、レース出場の経験もあるという。
身長体重は標準、ピンクのミニスカートの似合う長い脚をしているそうで、健康美人かな。
意外な一面?婚約歴3回!と途中で弟に暴露されたり。

困った弟ビルからの電話で、救援のためにマイアミに駆けつけます。
思慮深い姉で通ってきたのは、この弟との比較から。
ワイルド・ビル(というあだ名)はいつも笑顔で気はいいが、いささか単細胞で困った羽目にはまりがち。

港で、ストックカー・レースのレーサーで、ハンサムなサム・フッカーに出会います!
ストックカーとは特注車ではない市販車の意味で、中身が市販部品で改造されていて、スピードは出るそう。
弟のビルは、このフッカーの豪華ヨットの船長で、勝手に運転して行方をくらませたとわかるのでした。

葉巻工場に勤めていた若いキューバ美女マリアが行方知れずになっていて、彼女を追う強面の男達も登場。
バーニーは、セレブでモテモテのフッカーに口説かれつつ惹かれつつ距離を置きつつ、珍道中を繰り広げることに。
捜査途中で知り合った強気のおばちゃんとおばあちゃんが出てきたり、ステファニーのシリーズとかなり共通性もありますが、どことなく初々しく?笑いとロマンス度が高め。
事件の後半はキューバを巡る陰謀で、かなり大がかり。

メトロガールとは、メトロセクシャルという都会のカッコイイ男性を指す言葉から来た造語で、男前な女っていう雰囲気なのだとか。
メカに強いのがカッコイイ。
毎度カーチェイスが出てくる話みたいですね。
2004年の作品。

「あたしの手元は10000ボルト」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「あたしの手元は10000万ボルト」集英社文庫

ステファニー・プラムもの、快調です。
なぜか逃亡犯が増え、事務所ではバウンティハンターの新人を募集することになります。
面接に来るいかれた面々が、おかしい。
いつも協力してくれていた凄腕のレンジャーが、自分の仕事に忙しいためもあったのですが…

ところが、そのレンジャーが、若い頃に離婚した妻の元にいる10歳の娘を誘拐したかどで追われることに。
そういう子があるとは知っていたものの、誘拐とはあまりにもレンジャーらしくない?
連絡を取れないまま、レンジャーを助けようと、事情を探るステフ。
なぜか、ステフ自身が何者かにつけねらわれる羽目に…?

相棒ルーラも、めざましい存在感あります。
ストレスを抱えた女性逃亡犯(犯罪といっても夫婦げんか)を甘い物の店に連れて行き、うっとりさせる場面も笑えます。
ただ、そのままだと太っていくという問題が…?
美味しい食べ物がたくさん出てくる話だけど、ステファニーのお母さんが作る家庭料理なら身体にも良さそう。
レンジャーの方は身体を鍛えているので、ストイックなまでに健康的な食生活。せめてデザートをつけてくれないと耐えられない~と注文をつけるステフでした。

モレリとは悪くない関係なのに、レンジャーとも完全には切れない?
ミステリというよりはどたばた、スリルありのロマンス物って感じだけど~
ロマンスなら理想的な相手とおさまって終わりなのにそうならず、まだまだ続く?
シリーズ12作目。2006年の作品。
集英社に変わってからは3冊目。2009年3月発行。

「バスルームから気合いを込めて」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「バスルームから気合いを込めて」集英社文庫

シリーズ11作目。
集英社文庫に変わって2冊目。
ステファニーがバウンティハンターの仕事で、保釈されて逃亡中の犯罪人を追いかけてゴミまみれになり、仕事を辞める決意をするのが発端。
バイトを転々とする顛末が、大いに笑えます。

恋人モレリとはいつものけんか?で同棲を中止しているステファニー。
妙な脅迫状が舞い込み、強気を装いつつも、だんだんと不安に。
結局、凄腕の危険な男レンジャーのもとでバイトをすることになり、それがまた微妙な緊張を生むわけです。

盛大に計画されている姉の結婚式も迫り来る中、花嫁も花婿も緊張しすぎてマリッジブルー。
もとは美人で優等生だったこの姉ですが、離婚してからは乱調気味で、今や花嫁衣装が似合わないほど~ふくらんじゃってるんだそうで。

家庭内の騒動をまじえながら、にぎやかに展開。
ミステリ色は薄いのかなと思っていると、おおっと…
全体として、楽しく読み終えられます。

「カスに向かって撃て」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「カスに向かって撃て」集英社

表紙の感じが変わったと思ったら、今度から集英社文庫になったんですね。
ステファニー・プラムのシリーズ10作目で、いつものメンバーが再会。
ミステリとしてはそれほど大がかりな謎解きはなく、変わった場所での事件でもないけれど。
嵐を呼ぶ女?ステファニーらしく、のっけから地元のギャング団との危険な遭遇、命を狙われます。
ステファニーの命を心配して閉じこめておきたがる恋人のジョー・モレリとは大げんかに。
[すぐ読むつもりの方は、以下は読む必要ないかも~?]

例によって、あっという間に車が大破、レンジャーに借りた車で走るうちに、留守をしているレンジャーの住まいの一つに隠れ住むことに。
凄腕の危険な男レンジャーの秘密をこっそり探る妙な楽しさがありました。

ストレスでドーナツを食べ過ぎ、ダイエットする羽目になるステファニー。気持ち、わかるわぁ
同じ事務所の女たち~元娼婦で巨大なルーラとしっかり者の秘書のコニーと共に、事件を解決しようとしますが、これがまた一騒動に…

姉ヴァレリーは優等生だったが最近は迷走中、再婚騒動がかなり大きな比重になっています。衣裳選びに意外な人物が登場。
命を狙われながらもブライダルシャワーにはどうしても出なければならない!というわけで、出席するだけでも命がけ。
最後は大立ち回り~全体的にコミカルで、元気が出ます!
なかなか楽しい出来でした。

「気分はフル回転!」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「気分はフル回転」扶桑社

「気分はフルハウス」の続編。イヴァノヴィッチのロマンチック・ミステリです。
ステファニー・プラム物より前にロマンス小説を書いていたことは知られていますが、よりミステリ度が低く、ちょっと違うタッチ。ドタバタしつつとんでもないキャラが活躍する点は似てるかな。

新聞社を経営するヒロインは堅実な結婚を決めつつも、生き甲斐である会社が倒産しそうな現状に悩み、結婚準備にも追われています。そこへ登場するのが前作の天才少年が大人になった大金持ち。
…前作のストーリーがなかなか思い出せなかったんですけど、20年もたっているという設定で、主人公は違うんですね。

ヒロインに感情移入出来そうで出来ないのが微妙。危険人物とわかっている元軍人に一人で会いに行こうとするあたり無謀すぎて~ね。危機を通じて恋仲が深まるのはお約束なんだけど。
大金持ちのディーディーの方が面白い。あれ、これはどっかで前作について書いたことがあるような…前作の方がロマンス物として定型だったような気がしますが。
頭を空っぽにして読めるというか、どたばたロマンスと割り切って楽しむしかない~(^^;
こういうのは貴重なんだけど、なかなか加減が難しいもんですね~。

「九死に一生ハンター稼業」

ジャネット・イヴァノヴィッチ「九死に一生ハンター稼業」扶桑社ミステリー

ステファニー・プラムもの、第九作(クリスマス特別編を除いて)。
3年ぶりの長編ということになりますね。
相変わらず元気なステファニー、危険な香りのする凄腕のレンジャーとも仕事を共にしながら、公式には別れた?ジョー・モレリとけっこう良い関係だったりして。ほんのちょっと大人になった気配もあり?

ステファニーは「私が愛したリボルバー」で登場した時、バツイチで30歳。
タイトルに似合わず、拳銃は大嫌い。失業したため、やむなく従兄がやっているバウンティハンターの仕事に就いたのでした。
バウンティハンターとは保釈された後に出頭せず逃亡した容疑者の逮捕を請け負うもので、俗に言う賞金稼ぎ。
相手は小物大物の違いはあれど、犯罪者なのだから、騒動が巻き起こるわけです。

今回の事件は失踪したインド人青年を探すうちに、ステファニー自身に不気味な脅迫状が届き、命の危険にさらされながらラスヴェガスまで追っていく。
新人の作品ならすごく怖いところだけど~かなりコミカルなこのシリーズの場合、強運のステファニーの命に別状があるわけはないので安心。
むしろ波乱が少なかったなぁ…という読後感は、ステフの家族や恋愛関係に急転がなかったせいなのでした。
そういえば、お約束の車大破もなかったしね?
笑える所は満載、十分に楽しめましたよ~。

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