フォト

おすすめ本

「謎解きはディナーのあとで 2」

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで 2」小学館

人気シリーズ2作目。
テンポ良く、気楽に読めます。

国立署の刑事・宝生麗子は、じつは世界的に有名な大富豪・宝生グループ会長の一人娘。
地味なスーツに、太い縁のだて眼鏡で、刑事らしくふるまっています。
それにしても、ばれそうなものだけど…
この本では、本人もそう思って首をかしげているシーンがあって、おかしい。
家に帰れば華やかなワンピースに着替え、セレブな友達とも付き合うのですが。

上司の風祭警部は、ジャガーを乗り回す派手な男。
こちらは、風祭モータースの創業者御曹司。
やや口説きモードに入ったせいか、麗子は前作にもまして嫌がっていますが、彼のおかげで、お嬢様は注目を浴びないで済んでいる?
周りも触れたくないのかも…
身近にいたらめんどくさいだろうけど~脇キャラとしては十分、役に立っています。
しかし、他の刑事が一人も出てこないって…徹底してる~?

お嬢様に付き従う執事の影山が、真の探偵役。
家全体の面倒を見る執事ではなく、お嬢様専属で、運転手でもあるらしいですね。事件に興味があるせいか、現場にも出没。
慇懃無礼に「お嬢様は頭がお悪いのでは」などと罵倒しつつ、すいすい謎を解くのがお楽しみ。
イラストで見ると、ちょっとイメージが違う…
というか、このほうが原作に忠実なのに、既にドラマの映像に脳内変換してるのよね。

掛け合いでは、二人の仲に変化があるようには見えないけど~
犯人との対決で、影山のことをお嬢様が「大切な人」と口走ったのはポイント?

「アリバイをご所望でございますか」
「殺しの際は帽子をお忘れなく」
「殺意のパーティにようこそ」
「聖なる夜に密室はいかが」
「髪は殺人犯の命でございます」
「完全な密室などございません」
というタイトルも楽しい。
ドラマでも見ました~☆

「放課後はミステリーとともに」

東川篤哉「放課後はミステリーとともに」実業之日本社

学園ユーモアミステリ。
元気のいい高校生の一人称で。
気楽に読めます。

国立市恋ヶ窪にある私立鯉ヶ窪学園高等部。
探偵部の副部長の霧ヶ峰涼は、エアコンみたいな名前と言われるのが悩みの種。
探偵として活躍したいと、何かと謎解きに挑戦するのですが…?

「霧ヶ峰涼の屈辱」は、E館と呼ばれる校舎の一角で起きた事件。
探偵部の顧問になって貰おうと、涼が生物教師を訪ねたところ…
視聴覚教室から怪しい人物が飛び出し、居合わせた生徒がつぎつぎに追ったのですが、校舎を出てみたら姿が消えた?!

「霧ヶ峰涼の逆襲」は、帰り道に猫に出会い、ついでに物陰に隠れていた取材記者に出くわします。
人気俳優が、女性のいるアパートに入っていったままだというのです。
ところが、女性は担架に乗せられて出て行き、その後、俳優は出てこなかった。
その謎は?

「霧ヶ峰涼の見えない毒」は、同級生の奈緒子が居候しているお金持ちの家で。
一家の主人である老人の頭に瓦が当たり、涼が頼まれて屋根を捜索することに。
瓦は自然に外れたのか?屋根から落ちかけて宙づりになる涼。
さらに事件が起き、老人は毒殺されかかった?!
解決するのは同級生のほうだったり。

「霧ヶ峰涼とエックスの悲劇」は、数年ぶりの流星雨があると皆が待っていた夜。
緑に光る点がエックス山の方角に見え、地学教師の池上先生はUFOマニアなため、大喜びで向かうのに、ついていく涼。
ところが、畑の真ん中で女性が倒れていました。
首には、絞められた跡…?
池上先生が、警察に連れて行かれてしまう。

調子のいい文体で、ふざけたお喋りのように進みます。
読んだ翌日、何も覚えていなくて…
明るい雰囲気なので、暇つぶしには十分楽しめますよ。

2003年から書かれた短編を集めた物。
探偵部の部長らの話からのスピンオフ。
2011年発行。

「完全犯罪に猫は何匹必要か」

東川篤哉「完全犯罪に猫は何匹必要か」光文社文庫

タイトルに興味を惹かれたけど、ふざけ過ぎかなとも思ってすぐには手が出ませんでした。
まあ、ある意味では相当ふざけていますけど~楽しかったので良しとしましょう。

事件の舞台は、烏賊川が流れる烏賊川市(いかがわし)。
招き猫をシンボルにしている寿司チェーンの社長・豪徳寺豊蔵が、飼い猫を探してくれと依頼してきます。
家賃を滞納している売れない探偵・鵜飼杜夫がいちおう探偵役。いちおうっていうか探偵そのものなんだけど、そう感じられないというか?
ビルのオーナーで、なかなか綺麗で気の強い朱美も、存在感あります。

行方不明の太った三毛猫・ミケ子を探して、似たような猫を集めて連れて行く鵜飼ら。
あちこちで餌を貰っている呑気な猫たちは、急にさらわれてビックリでしょう。(エピローグでちゃんと元に戻して貰えるので大丈夫)

豪徳寺豊蔵は、招き猫の蒐集家とわかってきます。
屋敷には年の離れた美しい後妻、先妻の息子、後妻との間の子たち、そして遠縁の居候も。
ところが、豪徳寺が殺され、現場には巨大な招き猫が外門から移動して置かれていた‥?
通りを歩いていて招き猫を見た目撃者はけっこういるのですが、証言は食い違う。
じつは10年前にも同じ庭のビニールハウスで殺人が。迷宮入りしたままでした。

葬儀でも一悶着あったりと、ユーモラスな展開。
警部が「ダイイング・メッセージにはこだわりすぎない方がいい、クイーンの昔から、間違える元だ」とか、ミステリ好きにはよくわかるくすぐりが各所に。
タイトルの意味もそれなりに納得。

ちょっとまとまりがない印象もありましたが~
軽い読み物もまた、必要なのよね~。

「謎解きはディナーのあとで」

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」小学館

本屋大賞受賞の話題作。
ユーモア・ミステリです。

国立市の警察に勤める若い刑事、宝生麗子。
地味に作っていますが、じつは財閥の総帥の一人娘なのです。
直属の上司・風祭警部は自動車メーカーの御曹司で、派手な服装でジャガーを乗り回しています。
お嬢さん呼ばわりしている部下が、本物のお嬢様、まさか自分よりも金持ちの家柄とは知らないでいました。

麗子はリムジンの迎えが近くまで来ていて、家に帰ればドレスに着替え、フルコースの食事。
1ヶ月前に来た執事の影山は、長身で黒の似合う30代の男性。よく出来ていて、そつはないのだが、ときどき突然口が悪くなるのです。
そして、お嬢様の話を聞いただけで、事件を解決してしまうのでした。
「この程度の真相がおわかりにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」などと言いつつ。
麗子は「クビよクビ!」と叫ぶのですが…好奇心に負ける。

上司が気づかない男なので、この秘密は勘づかれないのかな??
タイトルも「殺人現場では靴をお脱ぎください」「殺しのワインはいかがでしょう」「綺麗な薔薇には殺意がございます」といった調子。

薔薇園の中で、若い美女の死体が発見されます。
豪邸の住人の一人と交際中で、水商売のために結婚は反対されつつ、滞在していたのですが…?
うちの薔薇園のほうが大きいとなにげに自慢する警部に、内心「うちは3倍はある」と思う麗子。
というふうに現実離れした展開なので、ゲーム的に楽しめます。

麗子が友達の結婚式に出た所、その後の披露宴の最中に花嫁の姿が見えなくなり、2階の自室で刺されていた?!
駆けつけた人々の他には、誰もいなかった…密室?事件など。

ときどき吹き出しながら、気楽にどんどん読めるので、もっと書いて欲しい気はしますが。
そう遠くない国立市内に住んでいて、大金持ちといつまでもばれないまま?でいるのは、さすがに不自然じゃないのかしら~。
二人(いや三人?)だけで捜査しているかのようなのも、ずっと続くの?
国立市の駅前あたりには行ったこともあるので、何となく雰囲気はわかるような気もします。

その他のカテゴリー

bベスト本 | i本屋大賞候補作 | l本屋大賞 | l直木賞 | l芥川賞 | l:日本エッセイスト・クラブ賞 | mf:世界幻想文学大賞 | mf:日本ファンタジーノベル大賞 | m:CWA賞 | m:MWA賞 | m:このミステリーがすごい! | m:アガサ賞 | m:マカヴィティ賞 | name:あさのあつこ | name:万城目学 | name:三上延 | name:三浦しをん | name:上橋菜穂子 | name:上野千鶴子 | name:中島京子 | name:乾くるみ | name:五木寛之 | name:京極夏彦 | name:仁木英之 | name:今野敏 | name:伊坂幸太郎 | name:佐々木譲 | name:佐藤多佳子 | name:佐藤賢一 | name:佐野洋子 | name:勝間和代 | name:北村薫 | name:原田マハ | name:坂木司 | name:大島真寿美 | name:大崎梢 | name:太宰治 | name:姫野カオルコ | name:宇江佐真理 | name:宮下奈都 | name:宮部みゆき | name:小川洋子 | name:小川糸 | name:山之口洋 | name:山崎ナオコーラ | name:山田詠美 | name:島本理生 | name:島田荘司 | name:川上弘美 | name:恩田陸 | name:有川浩 | name:朝井リョウ | name:木内昇 | name:杉本苑子 | name:村上春樹 | name:村上龍 | name:村山早紀 | name:村山由佳 | name:東川篤哉 | name:東野圭吾 | name:松井今朝子 | name:林真理子 | name:柚木麻子 | name:柳広司 | name:栗田有起 | name:桜庭一樹 | name:梨木香歩 | name:森絵都 | name:森見登美彦 | name:森谷明子 | name:横山秀夫 | name:橋本治 | name:池上永一 | name:津村記久子 | name:海原純子 | name:海堂尊 | name:湊かなえ | name:町田康 | name:畠中恵 | name:百田尚樹 | name:矢崎存美 | name:磯崎憲一郎 | name:神田茜 | name:米村圭伍 | name:米澤穂信 | name:綿矢りさ | name:荻原規子 | name:菅野雪虫 | name:葉室麟 | name:角田光代 | name:誉田哲也 | name:貴志祐介 | name:辻村深月 | name:近藤史恵 | name:道尾秀介 | name:長野まゆみ | name:香山リカ | name:高田郁 | oその他の作家 | o海外作家:C.J.ボックス | o海外作家:M.C.ビートン | o海外作家:P.Gウッドハウス. | o海外作家:R.D.ウィングフィールド | o海外作家:S.J.ローザン | o海外作家:アガサ・クリスティ | o海外作家:アラン・ブラッドリー | o海外作家:アリアナ・フランクリン | o海外作家:アリス・マンロー | o海外作家:アレグザンダー・マコール・スミス | o海外作家:アンナ・マクリーン | o海外作家:アン・クリーヴス | o海外作家:アン・タイラー | o海外作家:アン・マキャフリイ | o海外作家:アーシュラ・K・ル=グウィン | o海外作家:アーロン・エルキンズ | o海外作家:エリザベス・ギルバート | o海外作家:エレイン・ヴィエッツ | o海外作家:エレン・カシュナー | o海外作家:カズオ・イシグロ | o海外作家:カミラ・レックバリ | o海外作家:カルロス・ルイス・サフォン | o海外作家:キャロル・オコンネル | o海外作家:キンバリー・ウィリス・ホルト | o海外作家:ギヨーム・ミュッソ | o海外作家:クリストファー・プリースト | o海外作家:クレイグ・ライス | o海外作家:クレオ・コイル | o海外作家:ケイト・キングズバリー | o海外作家:ケイト・モス | o海外作家:ケイト・モートン | o海外作家:ゲイル・キャリガー | o海外作家:コニス・リトル | o海外作家:コニー・ウィリス | o海外作家:コリン・ホルト・ソーヤー | o海外作家:コルネーリア・フンケ | o海外作家:サラ・ウォーターズ | o海外作家:サラ・スチュアート・テイラー | o海外作家:サラ・パレツキー | o海外作家:シャロン・フィファー | o海外作家:シャンナ・スウェンドソン | o海外作家:シャーリィ・ジャクスン | o海外作家:シャーレイン・ハリス | o海外作家:シャーロット・マクラウド | o海外作家:ジェイソン・グッドウィン | o海外作家:ジェイニー・ボライソー | o海外作家:ジェイン・オースティン | o海外作家:ジェフリー・ディーヴァー | o海外作家:ジェフリー・フォード | o海外作家:ジェラルディン・ブルックス | o海外作家:ジャニータ・シェリダン | o海外作家:ジャネット・イヴァノヴィッチ | o海外作家:ジュンパ・ラヒリ | o海外作家:ジョアン・フルーク | o海外作家:ジョナサン・キャロル | o海外作家:ジョン・ハート | o海外作家:ジョージ・R.R.マーティン | o海外作家:ジョー・ウォルトン | o海外作家:ジル・チャーチル | o海外作家:スティーグ・ラーソン | o海外作家:ステファニー・メイヤー | o海外作家:スーザン・プライス | o海外作家:スー・グラフトン | o海外作家:タニス・リー | o海外作家:ダイアナ・ウィン ジョーンズ | o海外作家:ダイアナ・ガバルドン | o海外作家:ダン・ブラウン | o海外作家:ディック・フランシス | o海外作家:デイヴィッド・アーモンド | o海外作家:デニス・ルヘイン | o海外作家:デボラ・クロンビー | o海外作家:トレイシー・シュヴァリエ | o海外作家:トーベ・ヤンソン | o海外作家:ドナ・アンドリューズ | o海外作家:ドナ・ジョー・ナポリ | o海外作家:ドミニク・シルヴァン | o海外作家:ドン・ウィンズロウ | o海外作家:ナンシー・ピカード | o海外作家:ネレ・ノイハウス | o海外作家:ノア・ゴードン | o海外作家:パウロ・コエーリョ | o海外作家:パトリシア・A.マキリップ | o海外作家:ピーター・キャメロン | o海外作家:ピーター・ディキンスン | o海外作家:ピーター・トレメイン | o海外作家:ピーター・ラヴゼイ | o海外作家:フランセス・ファイフィールド | o海外作家:フレッド・ヴァルガス | o海外作家:ヘイリー・リンド | o海外作家:ヘニング・マンケル | o海外作家:ベリンダ・バウアー | o海外作家:ベルンハルト・シュリンク | o海外作家:ポール・ドハティ | o海外作家:マイクル・コナリー | o海外作家:マーガレット・アトウッド | o海外作家:マーセデス・ラッキー | o海外作家:ミネット・ウォルターズ | o海外作家:ミュリエル・バルベリ | o海外作家:メアリ・W.ウォーカー | o海外作家:メグ・ガーディナー | o海外作家:メグ・キャボット | o海外作家:ユッシ・エーズラ・オールスン | o海外作家:リサ・クレイパス | o海外作家:リチャード・ノース・パタースン | o海外作家:リース・ボウエン | o海外作家:ルーシー・モード・モンゴメリ | o海外作家:レジナルド・ヒル | o海外作家:レスリー・メイヤー | o海外作家:レーネ・レヘトライネン | o海外作家:ロイス・マクマスター ビジョルド | o海外作家:ロビン・ホブ | o海外作家:ローズマリ・サトクリフ | o海外作家:ローズマリー・マーティン | o海外作家:ローナ・バレット | o海外作家:ローラ・チャイルズ | o海外作家:ローラ・リップマン | o海外作家:ローリー・キング | o海外作家:ローレンス・ブロック | o海外作家:ヴィヴェカ・ステン | o海外作家:ヴォンダ・N.マッキンタイア | お人形 | お人形着物 | お茶 | アニメ・コミック | ウェブログ・ココログ関連 | グルメ・クッキング | コージー | ジェイドール | ジェニー | スイーツ | ドールmomoko | ドール:Misaki | ドール:SD | ドール:シドニー | ドール:ピュアニーモ | ドール:プーリップ | ドール:ユノアクルス・アズライト | バービー | ファッション | ファンタジー | フィギュアスケート | ベスト本 | ミステリ | リカちゃん | ロマンス | 介護 | 健康・ダイエット | 児童書・YA | 動物 | 国内作家:あ行 | 国内作家:か行 | 国内作家:さ行 | 国内作家:た行 | 国内作家:な行 | 国内作家:は行 | 国内作家:ま行 | 国内作家:や行 | 国内作家:ら行 | 国内作家:わ行 | 国内小説 | 家事 | 心と体 | 日記 | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 歴史もの | 海外小説 | | 病気体験 | 着物 | 経済・政治・国際 | 絵本 | 舞台・バレエ | | 言葉・歌 | 評論・エッセイ | SF

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック