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おすすめ本

「アンと青春」

坂木司「アンと青春」光文社

「和菓子のアン」の続編。
和菓子屋さんでバイトを始めた杏子が出会う美味しいものとちょっとした謎をめぐる可愛いお話です。

デパ地下の和菓子屋さん「みつ屋」でアルバイトを続けている杏子。
アンちゃんとあだ名され、大福にそっくりと言われるほっぺの、ぽっちゃりした女の子だ。
店長も同僚も、個性的で、いい人ばかり。
知識が豊富で物腰の柔らかな先輩の立花さんは、長身のハンサムだけど、実は中身がけっこう乙女だったりして。

向かいの店舗に新しく入った店の店員さんが、たまたま杏子の顔見知り。
何かと話すようになり、好意をもたれているような気配だが、アンちゃんははっきり気づかずにちょっと困っているだけ。
立花氏は気を揉むのですが~おやおや?(笑)

自分にはこれといった核がないとうだうだ悩み始めたアンちゃん。
そりゃ若いし、キャリアもまだないもんねえ。
困っているお客さんを何とか手助けしようとしたり、気難しいお客さんに出くわして悩んだり。
小さな事件には、色々な要素が入っています。
明るく素直で飾らない、親切心のある女の子なので、そのよさは作品全体を通じてじわじわと心温まるようで、楽しい読後感。

謎解きに頑張ったアンちゃんが、立花先輩の気持ちには見事に気づかないという。
って、ネタバレだけど~これぐらいは書いちゃってる人も多いからいいかな‥
これは、まだ、続きがあるんでしょうね?

「シンデレラ・ティース」

坂木司「シンデレラ・ティース」光文社文庫

大学生の女の子が歯科医院の受付に。
ほのぼの可愛い日常の謎系ミステリ。

咲子は19歳。
歯医者嫌いなの仁、紹介されたバイトは歯科の受け付け嬢。
歯科治療恐怖症という病名まであると聞かされ、理解を示してもらえたことから、叔父の勤める医院でもあるので、なんとか我慢しようかと考えます。

やさしい両親に育てられた咲子は悪気なく、ごく普通の感じのいい女の子。
明るい院長先生をはじめとしてスタッフはけっこう個性的で、3人の歯科衛生士の女性の中にはセクシーなお姉さんタイプまでいます。

仕事熱心でこもりがちなため最初は目立たなかった歯科技工士の四谷謙吾は、周りに気を配るたち。
咲子もさりげなくかばってもらえたり、患者さんのちょっとした謎の言動の意味を解き明かしてもらったり。
そうこうするうちに、いつしか信頼関係はゆるやかにロマンスへ?

患者の恋人が、治療に時間がかかりすぎると怒鳴り込んできたり。
おじさんの患者が診察室にまで秘書を伴う理由とは?

感じのいい人がほとんど、患者さんも悪い人はいないという恵まれた職場。
具体的な内容には歯科医のリアリティもあり、調べた成果が感じられます。
女の子が、ほんの少しずつ世の中を知るには最適?
毒がなさ過ぎるくらいかもしれませんが、珍しくて、ほっとしますね~。
たまには、こんなのもいいじゃないですか♪

「先生と僕」

坂木司「先生と僕」双葉社

上京したばかりの大学1年生が家庭教師をすることになったのは?
殺人の出てこないライト・ミステリ、連作短編集です。

伊藤二葉は、怖がりの大学生。
友人と推理小説研究会に入ることになってしまうのですが、実は殺人の出てくる話は読めないのでした。
たまたま公園で知り合った中学生に、家庭教師を頼まれます。
正確には、母親が家庭教師をつけたがっているけど、その必要はないので、ふりをしてくれと。

まだ中学1年だが都会っ子で頭もいい隼人は、ミステリ・マニア。ジャニ系のアイドル並みの容姿で、女性から話を引き出すこともできるという。
二葉は大人しいけど実は、写真のように丸ごと記憶することができる特技があるのです。
そんな二人が、目の前に現れる謎から思わぬ犯罪を解明していきます。
古本屋での事件。
ビルの火事のとき、消えた人物は?
区民プールで起きた出来事は。
画廊での個展をめぐって。
ペットショップでの不思議な売買は‥?

ついでに、殺人の出てこないミステリ作品のお勧めも。
巻末にも紹介されていますが、これ‥ほとんど、読んだことあります!
ミステリ好きでも、怖いミステリばかりでは疲れますから~こういうの、大歓迎なんですよ。
内容を良く覚えていないものなどは、楽しみに読み返そうと思います。

中学生の隼人が「先生」で、家庭教師のはずの「僕」が生徒という面白さ。
頭の切れる隼人にも嫌みはなく、兄弟のように仲良くなっていく二人が、さわやか。
あっさりした読後感ですが、好感が持てました☆

「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」

坂木司ほか「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」光文社

坂木司が「和菓子をテーマに、忘れがたい作品を」と依頼して出来たアンソロジー。
一番好きな作家に一番好きなテーマで作品を書いてもらう企画の一つ。

「和菓子のアン」の坂木司ですよ~しかも、近藤史恵や畠中恵も書いてるのです。
これが読まずにいられましょうか。
バラエティに富んでいて、予想外の味わいを楽しめました。

最初の「空の春告鳥」が坂木司。
「和菓子のアン」の続編というか。休日にもデパートの和菓子売り場へ行ったアン。
もっと読みたいお菓子たちと人たちです。

「トマどら」 日明恩
警察官が行きつけの和菓子屋での妙な出来事に気づき‥
トマトドラ焼き、食べてみたくなります。

「チチとクズの国」 牧野修
自殺しようと思いつめて誰もいない実家に戻った男。
そこで父親の幽霊に出会い‥?
気の合わなかった父子だが、意外な共通点ができていました。

「迷宮の松露」 近藤史恵
仕事に行き詰まり、モロッコへと、あても期限もない旅行に出た女性。
異国情緒溢れる世界で、思わぬ和菓子との再会することに。

「融雪」 柴田よしき
ペンションを経営し始めて1年の若い女性。
新鮮な材料で、毎日メニューを工夫しているある日‥

「糖質な彼女」 木地雅映子
ひきこもりの少年が母に連れられて病院へ行き、消えたアイドルに出会います。
病院付属の和菓子を作る作業所があり‥

「時じくの実の宮古」 小川一水
近未来の日本。なんとSFです。
熱帯化が進み、南には人がほとんど住んでいない。
和菓子職人の父と子は、和菓子が盛んだった伝説の土地へと旅をします。
互いに工夫した和菓子を出して勝負しながら‥

「古入道きたりて」 恒川光太郎
南方の洞窟で出会った日本兵二人。
戦前の思い出を聞かされ、帰国後にその土地へと旅をします。
山の中の一軒家に泊まり、古入道を見られるかと‥

「しりとり」 北村薫
歌にこめられた謎を解く話。
夫婦の出会いを思い出す情感。

「甘き織姫」畠中恵
新婚夫婦のもとへ友達が集まって串揚げパーティー。そこへ、難問を抱えてきたのは学生時代以来久しぶりのの友人。
凝りまくった友人の変人ぶりが際立ちますけど、悪気はなさそう。

あまりにも変化に富んでいるので、どういう薦め方をしたらいいのかと紹介が書きづらかったんですよ。
でも風変わりな話もいつまでも覚えているので、これは‥一生覚えているかもしれない!?と。
知らない作家さんに興味を持てたことが良かったです☆

「ワーキング・ホリデー」

坂木司「ワーキング・ホリデー」文春文庫

沖田大和がヤマトという源氏名でホストをやっている仕事の現場に、小学生の男の子が現れます。
「初めまして、お父さん」と。
死んだと聞かされていた父親が生きていたと知り、夏休みに訪ねてきたのです。
ヤマトには、子供がいることも寝耳に水でしたが、確かに身に覚えはあるのです。
ヤンキーだった頃の恋人・由希子。

妙にしっかりしている男の子・進に家事を指示されながら、共同生活が始まります。
進は口うるさく細かすぎて、小学校でのあだ名はなんと「お母さん」だという。
ヤマトは客をひっぱたいて、ホストは首になってしまいます。恋人のつもりで男の食い物になっている女性客を見かねたのでした。

ちょうどオーナーのジャスミンさんが始めた宅配便の仕事に就くことに。
「ハニービー・エクスプレス」通称「ハチさん便」。
運転の腕が生きると張り切るが、担当は何とリヤカー。
児童館に通う息子に目撃されないように気をつけながら、街を移動する羽目に。
届け先では、何かとホスト時代の癖も出てしまう。

大和の新しい暮らしに、ホスト仲間で王子様タイプの雪夜や、その客のナナなども出入りします。
宅急便を配達した客の、ちょっとした謎も解いたりしつつ。
何度もちょっとした物を配達することを頼んでは、クレームを付ける客。
何か目的が?

配達の途中、道ばたでケンカしているカップルの会話を聞いて。
忙しいからとメールの返事すらしなかった彼に怒っている彼女はついに「私と仕事とどっちが大事なの」と言ってしまう。
「本当はそういうとき「ごめんね」と抱きしめて欲しかっただけなのに」と言っていた女性のことを思い出すヤマト。

料理上手な進は、お昼ご飯を差し入れに来たり。
進が児童館で出会った子供らの危ないゲームに巻き込まれそうになり、ヤマトは初めて強く叱ります。
片側三車線の幹線道路で、走ってくる自動車の前を横切って渡るという遊びだったから。

リヤカーで働くヤマトを子供らはダサイと思いますが、そこはホスト出身、女の子にもてる技を伝授してやろうと持ちかけたり。
母親が様子を全く見に来ないのが不思議だったけど、今は携帯もあるしね。毎日連絡していたと後になって書いてありました。そりゃそーか。
元ヤンの語り口で乗りが軽いせいか、いつもの坂木さんとちょっとだけ雰囲気が違うけど。
ほぼ予想できる心地よさを味わえます。
2007年6月単行本発行。

「ホテルジューシー」

坂木司「ホテルジューシー」角川文庫

お仕事ものというか~沖縄でのバイト体験の話。

大学2年の夏休み。
年の離れた弟妹のいる大家族の長女・柿生浩美ことヒロ。
長い休みを自由にしていいと言われて持てあましたヒロちゃんは、沖縄で長期バイトをすることを思いつきます。

最初はリゾート地の民宿で、きちんとしたスタッフに囲まれ、慣れている家事をやって心地良く働いていました。
急に、那覇のホテルで人手が足りなくなったので、救援に行ってくれと頼まれます。
そこは、ホテル・ジューシーというゲストハウス。

裏通りのビルの一部で、目立つ看板もないような所に違和感を覚えつつ。
受付の女性は何と客で、一時的にやっていただけでした。
オーナーは現れず、オーナー代理は長髪にアロハ姿で、隣の居酒屋兼喫茶店で、昼間は寝ているという。
掃除をする係の双子のおばあちゃんが、元気でいかにも沖縄らしい。
料理は、とても美味しそう。

観光客が犯罪に利用されたり、沖縄で仕事をしようとした人が借金を抱えたり。
観光地のダークな一面も、意外に強く出ています。

頼りなげなオーナー代理が時々、別人のように働くことがあり、日常の謎的な問題の解決を見ます。
まじめな性格だけれど世間知らずなヒロちゃんが、お節介したくなって、失敗したり。
恋愛要素は少ないけど~ほのかに。
坂木さんは読みやすいですね。

「切れない糸」

坂木司「切れない糸」創元推理文庫

坂木司の新シリーズ1作目。
家業のクリーニング店を継ぐことになった男の子の話。
ミステリというよりは若い子向けの読み物といった雰囲気だけど~まあ日常の謎系。

新井和也は、大学4年生。
就職活動もままならないうちに、突然の父の死。
呆然としたまま、一ヶ月が過ぎ…
和也が集荷を担当することにして店を再開しますが、当初は何かと苦情も来てしまう。
集荷も難しい仕事なんですね。
預かった衣類からは、様々な謎も生まれるのでした。

和也の友人の沢田直之は、同じ商店街の喫茶店ロッキーでバイトをしています。
和也とは違う視点で、謎を解いてくれるのが彼。
人との間にやや距離がありますが、彼はひきこもりというわけではなくて、むしろどこにでも行っちゃう風来坊?的キャラクターらしい。

和也は小さい頃から動物を拾ってくるたちで、生まれついての生き物係。
捨てられたり怪我をしていたりするのに、出会ってしまうのです。
犬のコロだけは家にいますが、他はたいてい獣医さんに頼んで保護して貰っていました。
和也のこの性格が、全体をあたたかなムードにしていますね。

ベテランのアイロン職人のシゲさんは、家族同様で頼りになる存在。
パートのにぎやかなおばさん3人組など、商店街の仲間たちに支えられ、少しずつ仕事の面白さもわかっていきます。

不動産屋の娘で元同級生の糸村麻由子が一人暮らしを始め、様子が変わったのを心配して、父親がクリーニングのご用聞きに行って欲しいと依頼してきたり。
前からの客の河野さんに頼まれる服の種類がバラバラで、普通はクリーニングに頼まないような服もあり、奥さんに何かあったと思われたり。
派手な女性用の舞台衣装を頼んでくる男性・渡辺さんは、時によって態度も全然違う。彼の職業は一体…?

クリーニング屋さんの生活ぶりは詳しい描写でなかなか臨場感があり、服が汚れたときの注意点など豆知識も。
2005年の作品の文庫化。

「動物園の鳥」

坂木司「動物園の鳥」創元推理文庫

ひきこもり探偵シリーズ完結編。
鳥井真一はひきこもり気味で、一人では外出しないし、遠出することも出来ない状態。
コンピュータ・プログラマとして、自活はしています。
人付き合いが苦手で、ふだんはクールともいえますが、動揺すると、子供のような態度になってしまう。口の利き方を知らない高校生レベルから、小学生のようになってしまうのでした。
親友の坂木司は、ほぼ毎日鳥井に会って支えながら、理由を付けて外に引っ張り出したり、友達を増やそうとしたりしています。

坂木が鳥井と友達になったいきさつが、前よりも詳しく語られます。
相互依存的な状態から、少し成長するんですね。
別にきっぱり別れることもないだろうし、さてどんな風に?

動物園付近で、妙な怪我をした猫が増えてきたという相談に乗る鳥井と坂木。
動物病院の前に置かれていたり、付近で発見されたり。
その状態も、いろいろ違っていました。
動物園のボランティアをしている老人・高田さんは、やはりボランティアに来ている女の子の悩みの解決を買って出たのでした。
みんなで動物園に出向くと、この松谷明子が23歳で綺麗な子。老人にも親切というだけあって優しそうですが、何かずれている所もあるような。

パンダのいる動物園は、鳥井がぎりぎり出かけられる範囲内。
パンダは国外に出ている時期だったという設定ですが。
あたりを探りながら、ホームレスの集まっている所へも入り込みます。
動物園に出入りする人は、意外に多いんですね。
その中での人間関係も、様々。
鳥井と坂木は、そこで意外な人物に出会います。
中学の時に鳥井をいじめた張本人の谷越だったのです。
クラスの中心になりたがっていた谷越は、孤立しつつも目立つ鳥井に反感を持ったのでした…

元同級生の警官・滝本の妹・美月も登場。
見た目は非常に可愛らしくお人形のようなのに、兄に対してはわがまま放題。苦笑しつつも言いなりの過保護な兄さんぶり。
この妹が一人の時には意外にクールで、そんな子供っぽいキャラでもないのです。

過去の因縁や友達の家庭、知り合ったばかりの女性のことまで、するすると優しく解きほぐされていきます。
鳥井が料理名人で、各地の名産を取り寄せるのも趣味なので、いろいろおいしそうな物も登場。
ほっこりと和ませてくれます。
鳥井家の食卓・レシピつき。
2004年、発表の作品。

「仔羊の巣」

坂木司「仔羊の巣」創元推理文庫

ひきこもり探偵のシリーズ2作目。
語り手の坂木司は、ごく平凡な男、27歳。
外資系の保険会社に勤めた理由は、休みが多く、時間が自由になるため。
親友の鳥井真一がほぼ、ひきこもりなので、平日に連れ出したり、何かあったら駆けつけられるようにしておきたかったのです。

特異な性格をもった才能ある鳥井にひかれて友達になり、子供のような純粋さと偏りを持ったままの彼を守り続けています。
とはいえ、鳥井が謎解きの才能を発揮したために、人間関係の輪はずいぶん広がっているのですが…

「野生のチェシャキャット」は、鳥井を大事に思いつつ、彼の存在を同僚に話した方がいいのかなどと考え始めるところ。
保険会社で同期の豪快な吉成と、女性でいかにも頭がいい佐久間。
しだいに仲良くなり始めた坂木は、佐久間の様子がおかしいのではと吉成に相談を持ちかけられます。
初めて外で一緒に会い、何か悩みがあるのではと聞いてみると…それぞれの推理と佐久間の説明、鳥井の解説が皆違うのが面白い。

かっての同級生の滝本に「お前は鳥井のたった一つの窓口であることに満足してるのか?それとも誰にも懐かない動物のオンリーワンでいることを杖にしてすがっているのか?」と聞かれてしまうのですが。
自作では、自立へ向かっていきそう…?

「銀河鉄道を待ちながら」は、地下鉄の駅で立っている不審な中学生のことで、相談されます。
たまたま木村栄三郎の元で、木工を教わることになり、そこで一緒になった土屋という男性が…

「カキの中のサンタクロース」
なぜか通りがかりの知らない女性に、痛い思いをさせられる坂木。
鳥井が解いた謎は…?
矢崎という女子高生が登場。

前作で知り合った少年・檜山利明の家庭の謎も。
3編収録。
解説も非常に面白かったです。
有栖川有栖の解説によると、鳥井は人には敬意を持って接しなければいけないということがわかっていない、と。確かにそうですね。人を怖がっている割に、面と向かうと言い方が乱暴。(反抗期の子供レベルってこともあるし、育てた祖母がきつかったせいもあると思うが)
鳥井のことを好きになって応援するようになっていないのが特徴だそうで。
へ~え…
でもホームズが好きな女性なら、嫌いではないんじゃないかな。
自分が付き合うには気むずかしいとしても、読む分には坂木への純粋さを見るのでは。

お詫びと訂正:題名を「仔羊たちの巣」と書いちゃってました!すいません~書影が出なくて気づきました。羊と言えば複数って…(汗)

「和菓子のアン」

坂木司「和菓子のアン」光文社

高校を出たものの、やりたいことがない梅本杏子。
勉強は好きじゃないし、専門学校に行くほど好きなこともない。
いやなことを消去していって、ふと見つけたのはデパ地下のバイト募集の張り紙。
みつ屋という和菓子屋さんに勤めることになったのです。
150㎝、57㎏の容姿は食べ物屋さんには向いていました。
たくさん食べさせたがる母のおかげで、ダイエットが出来ずに困っていたのでしたが。

売り場の面々は、個性的。
店長の椿は、いかにもやり手のてきぱきした女性。実はちょっぴり変わった裏の顔?も持っていましたが…
生き字引の正社員・立花は、元は職人で、いずれ店を出したいらしい。
気むずかしげで最初はとっつきが悪く、杏子は苦手意識を持つのでしたが、実は中身を隠しているため。
…乙メンだったのです?!
同じバイトの桜井は、小柄で可愛い女子。これも…じつは、元ヤンキー。

デパートの裏側も、ちょっとのぞけます。
ちょっとした謎を解決する椿店長の推理もあり。
立花のもと師匠が現れて、謎めいた言葉を残していったり。
常連のお客さんとのやりとりも、ほのぼの。

季節のお菓子の由来など、楽しく読めます。
5月は「兜」「落とし文」「薔薇」それから「青梅」「水無月」「紫陽花」それから「清流」「鵲」「蓮」…
冬になれば「柚子香」「初霜」「田舎家」…
感じのいい人ばかりで~バイトするなら和菓子屋かしらって気分に。

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