「あなたの苦手な彼女について」
橋本治「あなたの苦手な彼女について」ちくま新書
主に男性向け?
苦手なタイプの女性とは…
男にとって「女」とは、自分の恋愛対象になる存在、という指摘はもっともなんでしょう。
それ以外の女性はまあ、どうでもいい存在なんだそうで。
女性の権利などもまあ、どうでもいい存在の話ならまあ、好きにして、といういい加減な流れで来たんじゃないか、という。
この指摘は、女性向けに書かれているような気もしますね。
大卒女子が企業に採用されないのが問題視された時代がありました。
それが徐々に変わったのは、社会が豊かになったから。
(え、それだけ?)
専業主婦というものは労働を軽減され、ある意味では労働を奪われた存在だと。
一人の人間に対して一人の人間が尽くすという制度には無理があるとか(…指摘は理解できますが。子供のいない専業主婦は辛くなる人多いもの。
そりゃ場合によってだいぶ違うと思いますが…一人が大勢に奉仕していたり重労働を担っている家庭も有りだし)
教育ママが出てきたのはエネルギーのはけ口。
(ああ、これはまあ…そうですね。というか、家庭の全責任を負わされたのよね)
女性が社会に参加するというのが、勤めることを意味するのはなぜか。店や家業を手伝っているおかみさんは社会参加していないのか?
(…うんうん)
「あなたには自分がないのね」と女性になじられる場合、その意味は?
裏切り者という意味だという指摘は面白い。
会社人間としての自分もない場合、上司に「自分はないのか?」と聞かれる場合も、というのがおかしい。
「男社会」という言葉が出てきた時期。その考えによって、女性は個として生きることを意識した…等々。
戦後の戸籍改正によって家はすでに崩壊していたのに、皆それに気づかない??
繰り返しも多いし、理屈のための理屈のように思える部分もありますが、珍しい角度から光を当ててあるのが面白い。
え~と、つまりだから何なんでしょう…
個人として生きているとまわりにも合わせなくていいと思うようになるので、女性はすごくわがままになる場合があるって事?
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