「HAPPY AGE」

吉野朔美「HAPPY AGE」集英社

先日、押し入れを捜索中に出てきたコミックスの一つです。
これ、大好きだったんですよ~!

1926年のニューヨークを舞台に、繊細なペンタッチで描く、小粋でお洒落で、ちょっと不安定な~都会の若者達のお話。
新聞社のカメラマンで人の良い、赤毛のオーガスタスが主人公。

一章目の「キャバレーN.Y.」では、撃たれて入院中のギャングのボスの写真を撮りに行き、その情婦と目される気の強い少女カルラと出会います。
20年代のボブカットと、すとんとしたドレスが可愛い。
二章目の「10セント・ダンス」というのは、10セントでお客と踊るダンサーの仕事。半ばホストのようなもんですね。
仕事が少ないオーガスタスが上役のサーにバイトを紹介されて、ダンサーの仕事をしに出かけます。
そこで再会したのは、不思議な魅力を持つ中性的な美少年アレックス。
頻発する放火事件の現場にたびたび居合わせる彼は、亡命したロシア貴族で、カルラと同じく孤児の身の上でした。

昭和59年の連載、コミックスは1985年発行…つまり翌年ですね。
この間の「銀流砂宮殿」と同じ年!同じ棚にあったわけだわ~昭和48年デビューの文月さんとはキャリア違いますが。
吉野さんは昭和55年にデビューしてるので、まだ5年目。

ライザ・ミネリ主演の72年の映画「キャバレー」がベルリンの1930年頃の話でした。ヒロインの髪型が似ています。
最近だったら「シカゴ」の方がわかりいいかな?
これも元は「キャバレー」と同じ頃の大ヒットミュージカル、同じボブ・フォッシーの振り付けです。
ダンスの方は確か大スターのルドルフ・ヴァレンチノが若い頃やっていた商売です。
バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフが主演した映画「バレンチノ」(77年)もありました。
どっちも見に行きましたよ~懐かしいです。
映画のパンフが「スティング」の手前に置いてありました!「スティング」は1936年の設定なのかな。

他に近いのはボウイ主演の「ジャスト・ア・ジゴロ」
これは風邪をひいて見に行けなかったんですが、友達がパンフをお見舞いにプレゼントしてくれましたconfident

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「銀流砂宮殿」

文月今日子「銀流砂宮殿」小学館FCコミックス

とうとつですが~懐かしい少女漫画のご紹介です。
「エロイカ」の原作を探していて、掘り返した物の一つ。
これ、大好きだったんですよ!
パルミラの女王ゼノビアの波乱の生涯を一冊で描ききった作品です。

文月今日子さんは、もともと絵はスゴク上手いのですけど~可愛らしい絵柄で、さばさばと明るいコメディを得意としている漫画家です。
この作品は大人の女性を描いた例外的な作品。
私が持っているのは昭和60年発行の初版~文月今日子作品集の⑤。アマゾンでは3種類出ているみたいでした。

アラブの遊牧民の首長ザッバイの娘として生まれたバト・ザッバイ。
この作品では異母兄ハッサンとの複雑な愛憎を経て、子連れでパルミラの王ウダイナに嫁いだ事になっています。
パルミラは隊商都市で、砂漠の真ん中にあるためにどんな強国からも容易に支配されず、独自な位置を保っていました。
夫ウダイナと共に戦列を率いて戦場にも出て、夫亡き後に幼い息子を擁して女王となったゼノビア(ギリシア名)ことバトが数カ国語を解し、知的で美しく、古代ローマ帝国の勇将も恐れさせたほどだったというのは史実。
大したもんです~。
強い光を放つ黒い瞳、堂々とした立ち姿に、傷ついた頑なな表情、たくましい母性、戦う烈しさと、これまでにない魅力がありました。
流麗なペンタッチが生きるイスラム風の薄布の衣装のライン、砂漠の光景…
題材が特殊なせいもあって、今見ても少しも古くないですね!

夫ウダイナの代にパルミラは最強となり、ローマ帝国もそれを認めますが、数年後にゼノビアは敗れる事になります。
晩年には異説もあるようなので、史実も気になる所です~。

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「エル・アルコン」

青池保子のコミックを原作とした宝塚の舞台を見てきました。
星組で、主役のティリアン・パーシモンは安蘭けい。
女海賊ギルダに遠野あすか。
ルミナス・レッド・ベネディクトに柚希礼音。
宝塚は久しぶりなので、すっかり代替わりしていて、知らない人ばかり…

16世紀後半、イギリスとスペインとフランスが海の覇権を争う時代。
イギリスはエリザベス女王の治世、スペイン系の母を持つパーシモン家の御曹司ティリアンはスペインに憧れていました。
多くの愛人を同居させている父は、自分の事は棚に上げて妻とその従兄の不貞を疑い、見るからにスペイン系の黒髪のティリアンは父に疎まれて、友達もなく育ちます。
野望を秘めて海軍に入り、異例の昇進をとげて大佐となるティリアンは、船乗りとしては優秀で部下には尊敬されるが、人を愛さない冷たい目をした男。
大商人ベネディクトを陥れてスペインのスパイとして処刑させ(自分がそうなんですが)、ティリアンを恨むベネディクトの息子のルミナスは、海賊レッド(といっても義賊)となってティリアンとの対決を目指します。
女海賊ギルダはもともと貴族として所有するウェサン島を守るためにスペインと争い、ティリアンとは良きライバル?として何度か邂逅を持ちます。傷だらけの誇り高い女性に、いつになくティリアンの心も動き、ウェサン島は侵攻すまいとするのですが…
実の父かも知れない母の従兄までも反逆罪として葬り去り、ティリアンはついにスペインに亡命、間もなくイギリスと無敵艦隊との闘いが始まり…

舞台は主要人物総登場のシーンから、まず少年時代のエピソードへ。
一気に派手な赤い衣装の大人になったティリアンへと転換し、レッドの父を陥れる場面へ。時代色の出ている衣装は特にマントが素敵です。
細面の暗い美貌のティリアン、目元が原画に似ていました。レッドは明るい存在感があって、声質も違い、良い対比になっています。
海軍としての活躍は多少はしょってありますが、愛憎半ばするギルダの存在はクローズアップされてます。娘役トップ、しっかりした演技でした。
付き従う少年ニコラスが可愛いんだけど~セリフは少ない。若手なためらしいですね。

ティリアンは悪い男なので、昔の宝塚では出来なかったでしょうね。
青池さんの絵だとめちゃくちゃ迫力があってセクシーなのです。
ストーリー的には、レッドを主人公にした「七つの海七つの空」でティリアンを敵役という展開もありかな?
でも、圧倒的な魅力を持ち作品世界を支配するティリアンは、トップ男役にふさわしい役柄ですね。
劇評で「次々に女性をレイプし、その女性が恋に落ちてしまう展開」みたいな書かれ方をしてましたが~それは違う!レイプじゃないんですよ。
途中でクラッとさせているので、強引ではありますが~ちゃんと口説き落としてるわけです。
悪い男だから、恋しても幸せになれるってわけじゃないですけどね(^^;

宝塚を最後に見た時(4年前?)とはそんなに劇場は変わっていないと思うのですが、10年以上前の印象の方が強いので、昔よりずっと音響が良いのに感心。音そのものをちゃんと聴いていられますね。
全員のスタイルが良くて顔も小さく、漫画とのギャップが大きくないから見ていて何となく楽ですね(^^)
ショーは夢の世界だわ~。
カラフルで、次から次へと繰り出されるドレスやかっこいいタキシード…
ラインダンスが大人っぽくて良かったです。
タンゴ調で黒い衣装のせいもあるけど、昔は健康的で可愛いダンスの方が多かったと思うの。今はずっとハイレグになった衣装で脚の長いこと~みんな綺麗でした!

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「夢の奥城」

長岡良子「夢の奥城」秋田書店

長岡良子の古代幻想ロマンシリーズ…一体、何年前でしょうね?
見てみると…ボニータ掲載は1987年9月~コミックス発行は昭和62年となっています。
一冊で独立した内容。
天智天皇の皇后となった倭姫という、詳しいことがわかっていない女性を主人公にしています。
倭姫王は古人大兄皇子(中大兄の異母兄)の娘。

蘇我入鹿暗殺から始まるので、歴史の流れとしてはわかりやすいです。
中大兄は乙巳の変を成し遂げた後も皇位にはつかず、母の弟を立てて孝徳天皇とし、その没後は再度、自分の母を立てて斉明女帝とします。
斉明が亡くなった時にも皇太子のまま政務を執り、遂に即位した時にもすぐには皇后を立てませんでした。
それだけパワーバランスをとるのが難しい時期だったとも言えますが~
色々な憶測もされているわけです。

古人大兄皇子は中大兄よりも年上なので、元は皇位に近かった人物ですが~入鹿暗殺の後に出家までしたのに、謀反と訴えられ、中大兄に追いつめられて命を落としています。
倭姫王はいわば仇の中大兄のもとへ嫁いだわけですが、まあ中大兄が高貴な血を他へ逃すわけありませんね。
皇后に立てるには、大王の血をひく姫が必要だったようです。
子供はなく、生没年も不詳。いつ結婚したのかもわかりません。
天智が亡くなった時の追悼の歌は綺麗で優しく、他の人は忘れても私は忘れないという真情…
この作品のように、清らかで凛とした女性だったのかも知れませんね。

中大兄は若くハンサムで強引~
寂しい境涯の倭姫に、母を喪った大伯皇女と大津皇子の姉弟を預けて育てさせるという展開になっています。
(この子達も後には悲運を辿るわけですが)
脇役に額田が豊満な年増の美女として登場、男同士が勝手に自分をやり取りしたと言ってのけます。
いやまったく…(…ありえなくはない??)
豪快に中大兄にも惹かれていると話す、生命力の豊かさと器の大きさが額田らしい!?

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「天の果て地の限り」

大和和紀「天の果て地の限り」

大和和紀の懐かしいコミックスを探し出して読みました。
昭和53~54年のミミ3回連載だそうで。mimi!そ、そういえばありましたね。今もあるんでしょうか…
ふさふさした黒髪巻き毛長髪の中大兄皇子は情熱的で激しい性格をあらわし、薄茶の素直なウエーブの大海人皇子は優しく誠実で寛容、やや地味?といった印象。優しいので初恋の相手にはふさわしい感じ。
さらに中臣鎌足ときたら~金髪ストレート!いや銀髪かな…これは主役ではないが美形でクール、頭が良いという記号ですね。
まるでチェーザレ・ボルジアと腹心のミケロットのようです。

昔の絵柄なので癖があるけど、少女の心の動きはさすがに上手い~面白かったですよ。
額田は代々神官の家柄に生まれ、あくまで巫女として生きようとする。大海人との間に娘が生まれても皇子のもとへやり、自分は一緒には暮らさない。
天智に求められても妃の地位は断るという展開。畏れ憎みながらも、どちらかというと深く愛したのは天智?
男は最初に愛した人、女は最後に愛した人を忘れないという俗説に合ってるみたいですね。

この展開はほぼ、井上靖の「額田女王」に沿っていますが、原作というわけでもないらしい。
ほとんど恋愛に絞った話で、幾つか違いもあります。
漫画では幼い日にも出会っていたという設定で、中大兄は実はその日に恋に落ちた、と鎌足に言わせています。大胆で冷酷な男の~ひそかな弱みが女心のツボ?

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知られている額田王

ちょっと、まとめておきます~。
額田王は7世紀に生きた女性で、万葉集に取り上げられている歌人です。
大海人皇子(おおあまのみこ・後の天武天皇)の若い頃の妻で、間に娘の十市皇女がありますが、後に兄の天智天皇の妻となったらしく、この兄弟2人に愛されたことで有名~。
でも詳しいことは案外わかっていないので、諸説あるんですよね…

額田王は「ぬかたのおおきみ」と読みます。
額田女王と書いて「おおきみ」と読むこともあるし、「ひめみこ」と読むこともあるみたいですね。額田姫王という表記もあります。
これはどっちの表記もアリの過渡期だからだそうです。
皇女や妃っていちおう、名前は残っているんですけど、固有の名というよりも、生まれた場所や育った場所、または乳母の出生地などから呼び名が決まるらしい。

生没年不詳ですが、たいてい推定で633年と書かれてます。
これだと大海人皇子のちょっと下。
最後の歌が60代半ばぐらいになるのかな…

一番有名な歌は、5月5日に蒲生野で遊猟した時の
「あかねさす紫野ゆきしめ野ゆき 野守は見ずや君が袖振る」
に対して、大海人皇子が応じたという
「紫の匂える妹を憎くあらば 人妻ゆえにわれ恋いめやも」
の一組ですね。
人妻というのが、額田が天武の元を去って天智の妻となった証拠とされています。
大海人といつ別れたかはわからないんですが、この歌の時はおそらく数年たっていて~35、6歳にはなっている。
(天智の妃の位にはついていないので、既にその仲も終わっていたという説もあります)
額田の歌の方は美しい技巧的な歌で、情景が浮かぶようですが、とりようによって返歌は色々出来そうな感じ。宮廷人の気遣いが感じられます。
でもこの返歌はストレートな恋歌ですね。思わず好感を持ってしまいますよ。

天智への恋歌とされる歌や亡くなった時の追悼の歌もありますが、女らしい素直な内容だけど、額田でなければならない情熱や才気のほとばしりは感じられません。
もう落ち着いてしまったからか、それほど恋してはいなかったのか?
(それで後世の作とも言われてます)

一番有名な本は井上靖の「額田女王」でしょうね。
文庫一冊で手に入りやすいし。大海人が近づきにくい巫女の額田に恋をする所から始まります。変革に揺れる都の様子や歌人として成長するあたりは丁寧に書き込んであります。
黒岩重吾の「茜に燃ゆ」上下巻もあります。ハードカバーを図書館で借りて読んでますが、文庫も出ているらしい。額田は女帝のお気に入りの巫女ですが、若い大海人との恋が燃え上がります。このあたりの小説を大量に書いているみたいですね。…読んでしまうかも~。
杉本苑子の「天智帝をめぐる七人」も今回読みましたが、短編で構成されていてわかりやすいです。

コミックで代表的なのはまず「天の果て地の限り」大和和紀のだいぶ前の作品です。コミックス1冊で、額田の揺れる恋心と巫女としての強い生き方をたくみに描いています。
里中満智子の「天上の虹」は持統天皇(天智の娘で天武の皇后)を描いた大作。ほとんど未読です~。

少し時代はずれますが、山岸凉子の「日出処の天子」は聖徳太子と蘇我家の葛藤を実感溢れる筆致で描いた、すごい作品。
長岡良子の古代幻想ロマンシリーズというのも色々ありました。少しファンタジックな味わい。額田王は脇役で登場します。
藤原不比等が一番長く登場していましたね。有間、大津など魅力的な登場人物がいっぱいで、ややこしい事件もわかりやすいです。読み始めると、止まりません~。

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「愛情評論」

藤本由香里「愛情評論」文芸春秋

主に少女漫画についての評論を集めた本。
なぜか生きづらくなっている世の中に気づいたという前書きに、思わずうなずいてしまいます。
やはり女子供にはしわ寄せが来やすいんですよね…
読んでいる作品がほとんどかぶってるのでわかりやすいですが、とてもこんなに細部を明確に覚えていないですねえ…

大島弓子の作品については、母親の存在が大きいという指摘。
う~ん、確かにそうなんだけど、それだけだったか…魅力は優しい絵柄、繊細なペンタッチ、細かな表情と独特なせりふの積み重ね、コマの配置やその間など、言葉に出来ない部分が多いんですよね。
弱いようでみずみずしく鮮烈な…
初期作品「誕生」の熱っぽさからもわかるように、母親へのこだわりも確かに感じます。
「フロイト式蘭丸」の過渡的な母親役の意味には、思わず納得。
「七月七日に」など、血のつながりのない親子への思い入れに共感して読んでいたような気がします。
なんだか思い出しきれない細部が気になってしまいますねえ。

アダルトチルドレンについても鋭い指摘が。
何もかもトラウマのせい、あるいは親のせいにして、いつまでもそこで停滞しているんじゃ困りますよね。
まあ~程度問題ですけどね?

「男流文学論」への批判が的はずれなことを説明するくだりに苦笑。
男性のする批評で、ありがちなやり方というのがあるようです。
女性の盲点をついたつもりが、男性の盲点を露呈してるんでしょう。
評論という物をそもそもあまり読んでいないので、良くこんな事をずーっと考えていられるな…とどっちにしても思うんですけどね(@@;

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「いとしさの王国へ」

角田光代ほか「いとしさの王国へ」マーブルトロン(中央公論新社)

文学的少女漫画讀本というのが副題。
角田光代の著作リストから選んで図書館で借りたんですが~若手女性小説家8人プラス2人の執筆陣による少女漫画論というか、それぞれの立場による漫画の思い出談義。
最近は本屋に行っても知らない漫画がどっと増えているので、わからない話が多いかと思いましたが、特にエポックメーキングな作品や少女時代に愛読した作家についての話なので、けっこう知っていて懐かしく読めました。
夢中になって読んだあの頃を思い出す本です。

文学的というぐらいだから、私のお気に入りだった大島弓子や萩尾望都の話は多いしね~。全盛期のことならこっちが本を書けるかも!?
岡崎京子はあまり読んでないし、逆に?「キャンディキャンディ」も愛読してはいませんでしたが、どちらももちろん知ってはいます。
「キャンディキャンディ症候群」という題で横森理香が書いている内容は、当時の少女の憧れが一杯詰まった物語だったのだが、結末でキャンディはお金持ちの王子様とは結ばれず、孤児院で献身的に生きる。こういう日本的なストーリーを読んで影響を受けた少女が大人になってけなげに一生懸命頑張ってる。それは下手すると単なる不幸症の女になりかねないと…
ど、どうでしょうかね!?

むしろ書いている小説家をよく知らない。三浦しをんは読んでいるけど、角田光代、嶽本野ばらは1冊ずつ。他はたぶん読んでない…
このリストを参考にぼちぼち読んでいこうかなと思っています。
三浦しをんはいつも何かを求めて気合いを入れて漫画を読んでいる由。短い文章でもいつもながらオタク爆裂です~。
嶽本野ばらの「鱗姫」はポーの一族を読まなければ書かなかった作品だとか。異常に美しい兄妹の話で…それは確かにそうでしょう~。

驚いたのは樹村みのりのデビューが64年で「ピクニック」という作品が初めての内面的な少女漫画作品だということ。
うっすらとどこかで知っている気がするんですけど~そ、そんなに古かったんでしたっけ…?(き、記憶力がぁ…)萩尾さんのコメントか何かで後から知ったのかな?
巻末に年表みたいな図が入っていて面白いですが、もう少し資料的な部分も完備していた方が~買う価値があったかなと思います。

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「ハウルの動く城」

テレビ放映を楽しみに待って、初めて見ました。
宮崎アニメはいつもテレビの初放映を録画して見る、というぐらいにはファン。それ以上のことは特にしないんですが。

前の2作が話題になり過ぎたせいか、これは余り評判を聞きませんでしたね。
千と千尋は日本的なユニークさがあり、色彩豊かで、見ているだけで楽しかったので~原作付きというと、もっと分かり易いファンタジー世界のお話に戻ったのかな?という予想。それはほぼ当たりました。
原作はそんなに分かり易くもないんですけど、確かにアニメ向きな感じはしてました。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズはイギリスでは国の宝とまで言われているそうです。

すまファンとしてはキムラ君の声優というのがくすぐったかったです。
丁寧にキャラに合わせて抑え目の発声でした。
ひょろっとした金髪の王子様みたいな絵にかぶると二重写しになってしまってちょっと、(王子様タイプじゃないし)照れくさいような~。
後半、髪の色が変わってからは見た目が本人に似ているので当て書きみたいな… すっかり一体化した印象でした。
ソフィの地味な性格は分かり易かったですけど~外見がずっと90の老婆でも見づらいと思うんですが、ああころころ変わるのもどうなんでしょ?

荒れ地の魔女は原作と違い、妹が魔法に絡むのもないし、サリマンと出会う場所も違うし、とはいえ正確には思い出せないので、こんなんだったかなあと悩みながら見てました。(続編も読んでるので、頭の中で混じってるし)
後半かなり単純になってたわけですが、まあアニメとしては妥当かも知れない…
ダイアナ・ウィン・ジョーンズはもっと大人っぽいんですが、そりゃ時間内におさめる内容として難しいかも。

荒れ地の魔女は面白かったので変えてあってもオーケー。何しろ、美輪さんが素晴らしかったの、どんなシーンもドンぴしゃで、さすがだわ~。
火の悪魔カルシファーも可愛かった!
暖炉やハウルの部屋がイメージ通りで楽しかったです~。
アニメにすると良さそうだと思ってたシーンで、ないのもあったけどね。

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聴きながら読む「のだめ」

「のだめカンタービレ」のCDブックを買っておいたのをかけながら、コミックスを再読しています。

のだめを読んでいるとクラシック音楽が頭の中で鳴り出し、けっこう続くので半ば感心しながら聞いていたんですけど、頭の中で何曲も流れていても、どれもタイトルがわからない。コミックスに出てくる曲をあれかな、これかなと自動検索しているらしい様子があったんですが… 

音楽には詳しくないし、特に曲名覚えるのが苦手だったんでした。これで主な曲がわかる!と喜んで聴いてます。クラシックが嫌いというのではなく、好みはすごく普通なんで、人気のある曲は大抵好きなの(^^) 

ラフマニノフの2番ってああ、これだったんだ~。有名なピアノ協奏曲で、千秋先輩が弾くのを音楽雑誌の記者が聴いて感心し、美文調で描写するところが笑えるんだな~。

のだめも強い刺激を受けるところが盛り上がるんです。教えて貰いながら連弾するのが才能を評価されるきっかけにもなります。…しかし、私の頭の中で良く鳴ってたのは、違う曲だったわ(^^;

ご存じないかもしれない方のために書いておくと、野田恵という名前であだ名をのだめという女の子が主人公で、簡単に言えば音学大学の漫画… のだめは天才肌だけれど幼稚園の先生を目指しているという自覚のない子で、片づけられない女の上、かなり天然。

指揮者を目指す千秋真一が憧れの先輩で、偶然隣に住んでいるのですが、けなげな女の子の視点から恋を語るのではなく、ちょっと気難しい千秋先輩が変な女に呆れたり怒ったり~振り回されつつ、才能を見いだしていくという展開になっています。

脇役も変な人が多くて面白いし、色々な要素を盛り込んで飽きさせないですよ。実写のドラマも作れそうだなあ…アニメでも良いけど。そしたら完璧に音楽が再現されるから、聴きたいわ。

夜にフィギュアスケートのカナダ大会を放映していましたが、村主さんの曲が同じラフマニノフでびっくり! 曲はちょっと重い感じしないでもないけど、青みがかった藤色の優雅な衣装はピッタリでした。

股関節を痛めて回復しきっていない村主さん、ショートプログラムは良い内容でちゃんとやっていましたが、スピードはなかった。それでも2位は立派でした。フリーは持ちこたえられずにジャンプのミスが多く8位。独特ななよやかさや訴えかけるような雰囲気、経験を重ねたセンスの得難い良さがあるので、しっかり治してまた実力を発揮して欲しいものです。

アメリカの18歳の新星シズニーが何とも生き生きと滑り、フリーでもトップ。2位は地元カナダの選手ロシェット。ろこつにライバル視する城田部長…無理もないか(^^;

中野友加里がトリプルアクセルを跳んで3位に入りました。ドン・キホーテのバレエ曲でピンクのスイトピーのような可愛らしい衣装、初々しかったです。グランプリシリーズ挑戦3年目だそうですけど表彰台は初めて。よく手足を伸ばして滑りきっていました。

中国大会では日本の新星、浅田真央ちゃんが2位に入ってるそうです。先が楽しみですね~(^^) あれ、いつの間にかスケートの話題に?

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意外なところに義経が

萩尾望都「あぶない丘の家」小学館文庫
教養あふれる巨匠のSF、といっても軽快なテンポの4話連作の少女漫画です(^^)

丘の上の家に暮らす主人公マヒコはふつうの高校生の男の子だが、家で次々に不思議な現象が起こるうちに、兄が異星人だと知ることに…。

第3話「あぶない壇ノ浦」が、義経や頼朝に興味を持って本を読み進むうちにタイムトラベルしてしまう話。
大河ドラマをやっている今年読むにはタイムリーでしょう。

重要なシーンを何度も目撃するという、辛くもあるけれど、ある意味夢のような展開になっています。
歴史上の人物の顔が今の大河ドラマの配役とだぶって面白い。
きらきらした美少年で思いこみの激しい義経、ぷっくらした唇の可愛らしい静、元気で勝ち気な濃い眉の政子、有能な政治家のおじさんだが実は少年期からずっと寂しいものを秘めていた頼朝…

さすがトラウマを抱えた人間のとらえ方、描き方は巧みなものがありました。

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