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「ささやかで大きな嘘」

リアーン・モリアーティ「ささやかで大きな嘘」創元推理文庫

米英のベストセラー、150ヵ国で読まれているそうです。
美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?
事件があったことだけを最初に書いておき、それから半年前に遡って、事件までが語られていきます。

名門の幼稚園では、資金集めや派閥争いが盛ん。
富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいるという。
シングルマザーで質素なジェーンは、引っ越してきたばかりで、最初は子守と間違われてしまいます。
しかも、ジェーンの息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ないまま。
おしゃれで気っ風がいい庶民のマデリーンは、幼稚園のボスたちとは距離があり、ジェーンに味方します。
マデリーンと親しいセレストは、裕福な銀行家の妻で、かけねなしの美人なのに、なぜか遠慮がちな性格。
この3人のいきいきした個性と友情がそれぞれの秘めた内心と共に描かれ、なかなか読ませます。

マデリーンは、別れた夫が近くに戻ってきて、再婚した妻との間にできた子を同じ幼稚園に通わせることになったため、猛烈にイライラ。
セレストは、ひた隠しにしているが、夫の暴力に苦しみ、大したことはないと考えてみたり、自分のせいと悩んだりしていた‥
セレストの考え方は、現実にDV被害者が考えがちなことだそうです。

幼稚園での派閥争いや、行事の度の張り合い、保護者たちの抱えた秘密、もつれ合った感情が、資金集めの懇談会で爆発‥
その真相は?

展開に意外性もあり、テンポが良くて、面白かった!
重い部分を含んだ話なので、どこまで行くのかなと不安もありましたが‥
読後感は大丈夫、良かったですよ~。
なるほど、映画化も企画されているわけです☆

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