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「特捜部Q-吊された少女」

ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Q-吊された少女」ハカヤワポケットミステリ

デンマークの人気ミステリ、特捜部Qのシリーズも6作目。
個性的な特捜部の面々は、またしても思わぬ成り行きに巻き込まれることに。

17年前の事件をとりつかれたように捜査していた刑事が、退官式で自殺してしまいます。
ボーンホルム島で、少女がひき逃げされた事件でした。
捜査は特捜部に託された、と張り切るローセら助手達。
警部補のカール・マークも、しぶしぶ腰を上げます。
残された資料を元に、関係者を再度当たっていくと‥

一方、あるスピリチュアル系の団体があり、指導者アトゥは神々しいような長身の美形で、人を惹きつけるカリスマ性がありました。
その片腕の女性ピルヨは、実務面を受け持ち信頼も厚いのですが、アトゥに近づきすぎる女性はひそかに遠ざけてきたのです。
ピルヨの視点での重いストーリーが交互に語られ、いつもと一味違う雰囲気に。
はらはらと事件解決を願う半面、いずれは追い詰められていくだろうピルヨが何だか気の毒なような。

誤解や偶然の重なり合う意外な展開で、読ませます。
愚かさと哀しさと。
謎の過去を持つカールの部下アサドは、危機に際して、何ともたくましい。移民で、警察官ですらないただの助手なんだけど、じつは教養もある人物。
警部補のカールは刑事としては有能だが、世渡り下手で組織でははみ出す傾向があるタイプ。
特捜部に飛ばされ、周りに振り回されているのをいつも面白おかしく描かれていますが、実は寛容なところもある?
孤独がちなカールが感じるアサドとの友情が一抹の救いで、胸打たれます。

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