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「書店主フィクリーのものがたり」

ガブリエル・ゼヴィン「書店主フィクリーのものがたり」早川書房

小さな島で唯一の本屋を営む主人公。
偏屈な男性が幼い女の子を育て、しだいに人と関わるようになる。
とてもいい話でした。

大学でポーを研究していたフィクリーは、妻の故郷で本屋を開きました。
ところが妻がとつぜんの事故死。
酒におぼれる彼に、意外な運命の扉がひらきます。

本屋に女の子が置き去りにされたのです。
2歳半のマヤ。
思わず世話を始める彼が一時的なことと言いながら次第にほだされ、ふいに愛情を自覚することに。
周りの人々も、心配して様子を見に来ます。
母の姉のイズメイや、その夫の作家、警察署長で人の良いランビアーズ。

そして、はるばる島まで本の営業にやってきた取次店の女性アメリア。
大柄でアンティークな服が好き、(ビッグバードというあだ名だった)ぽわぽわの金髪の彼女。
自分の好きな本しか注文しない気難しいフィクリーと、しだいに心を通わせるようになってゆくのです。

本を愛する気持ちがあふれていて、そんな人たちの交流に心温まります。
泣けるけど~感傷的というのではなく、ちょっと距離を置いた寛容さやユーモアがいい。
登場人物にいろいろな面があって、単純ではないのが魅力的ですね。

各章のはじめに、フィクリーが好きな短編が紹介されているのもお楽しみ。
マヤに向けて書き残したものということのようで、愛情あふれる内容なんです。
本屋大賞で受賞したため知りましたが、これは素晴らしかった!

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