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「アルファベット・ハウス」

ユッシ・エーズラ・オールスン「アルファベット・ハウス」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

「特捜部Q」シリーズが人気のデンマークの作家、オールスン。
じつはこれがデビュー作とは。重厚でスリルあふれる作品です。

第二次大戦中。
英国軍パイロットのブライアンとジェイムズは、ドイツに不時着。
必死で逃げ延びて列車に飛び乗り、重症のナチス将校になりすますことに。
搬送先は「アルファベット・ハウス」と呼ばれる精神病院で、戦争神経症の患者が集まっていました。
そこに実は悪徳将校の4人組も病気のふりをして紛れ込んでいて、互いに見張り疑い合う息詰まるような生活が始まる。
やがてブライアンだけが命がけで脱走しましたが‥

ブライアンはジェイムズを捜しますが、行方は知れないまま。
医師として成功し、オリンピックでドイツに行くことになったブライアンは、かっての悪徳将校が町の名士になっていることを知って驚きます。
病院の看護婦で献身的なペトラや、ブライアンの妻も、すれ違いつつ果敢に役割を果たします。

戦争物というよりは冒険物、それよりも特殊な状況下での友情物というべきか。
切ない幕切れ。
これほど長い間‥
と思うと胸が詰まるものがありますが、苦いようでも、先に希望はないでもない終わり方。

デンマークの作家だけど~ドイツでも大人気とか。
ルメートルの「天国でまた会おう」はやはりフランス的だったかな‥と。
戦後へと続く友情物という共通項がありつつ、何となくですが~お国振りの違いを思いました。

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