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「心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話」

宇江佐真理「心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話」文春文庫

髪結い伊佐次捕物余話もシリーズ10作目。
今回は、伊三次の息子の伊予太が戻ってきたのを発端に、さまざまな出来事が絡み合います。

伊予太は絵師の見習いとなっていましたが、兄弟子とけんかになり飛び出してしまう。
詳しいことを話さない息子に、親の伊三次とお文はまずは見守るのみ。

不破の息子・龍之進は前作で、後輩の姉である若い娘きいを嫁に迎えました。
きいの視点からも描かれ、生き生きしたけなげなキャラクターと行動力で、この世界を明るくしてくれています。

町人の出の兄嫁きいに、妹の茜は違和感を隠さない。
男装で道場に通う茜に、思いがけない縁談が‥
気の強い茜が唯一素直になるのは、幼馴染の伊予太だけ。
身分違いなので、本気で考えることもしないで育ちましたが、ここへ来てお互いの気持ちは‥?
意外な道を選ぶ茜。
奥女中に腕の立つ娘を警護役として雇うというのがあるのですね。

事件が起きては解決するうちに、家族にも成長が。
意外な展開の中に、納得のいく流れがあって、なるほど~としみじみします。
ちょっと甘酸っぱく、それぞれの幸せを祈る気持ちになる読後感。

愛読していたシリーズですが、ちょっと間が開いて、この後書きで作者が闘病中と知り、驚きました。
惜しくもなくなられましたが、まだ読んでいない作品を読んだり、好きな作品を読み返したり、頭の中の世界はずっと続きます☆

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