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「火花」

又吉直樹「火花」文藝春秋

言わずと知れた芥川賞受賞の話題作。
売れない若手芸人が強烈な芸を持つ先輩に出会い‥

スパークスという漫才コンビを組む徳永は、熱海の花火大会で、聞く人もいない状況で漫才をさせられていました。
この夜に先輩芸人の神谷と出会い、それからは毎日のように会って漫才論を語り明かします。
素直に尊敬して影響を受けつつ、あまりに破滅型な神谷に、付き合いきれない面も出てくるのでした。
しだいに徳永はテレビに出る機会も増えて、伸びて行きますが‥
徳永の内気で周りから浮きやすい、斜に構えていると誤解されやすいところなど、本人の経験から?
本は読まない人、という設定だけど。

さすがに文章は丁寧でちゃんとしているし、まじめな雰囲気はテレビで見る姿とも違和感ないです。
長年本を読んできた人らしい文学への愛情や尊敬も感じられます。
芸人として培った感性や、おそらくモデルになった先輩だけでなく、変わった人物が身の回りに多かった経験も存分に生かされています。
漫才のねたや、コントっぽい会話が混じるあたりは読みやすい。

というわけで、基本は納得の合格点で、好感も持てます。
個人的に、お笑い論というか、そこまで極めようという気持ちに共感できなかったけど。
先輩の普通じゃないところ、このへんの濃さが、芥川賞の所以かな。
‥普通じゃない先輩なら知ってないこともない‥
若い頃、出会うものかも知れませんね☆

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