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「幽霊ピアニスト事件」

フレドゥン・キアンプール「幽霊ピアニスト事件」創元推理文庫

突然、現代に甦ったピアニストの青年が出会う冒険。
戦争中の記憶と、音楽大学での事件が交錯します。

ポーランド生まれのアルトゥアはピアニストでした。
ある事情で死んだはずなのに、なぜか幽霊に?
とはいえ、食べることも喋ることも出来て、洋服のポケットに入っていたお金も幸いに通用するのでした。
しかも、カフェで出会った青年ベックはアルトゥアの話をあっさり受け入れ、喜々として自分の住む寮に迎え入れてくれます。

そこは、学生合唱団のクラブハウスで、ハノーファー音楽大学の学生達が暮らしているのです。
変人揃いなのが傑作で、しかもこれはかなり作者の実体験が入っているそう。
アルトゥアは、幼馴染のピアニスト仲間パヴェルとも再会。
1940年代に共に行動した記憶が甦ります。

なぜ二人は甦ったのか‥?
そこに謎を解く鍵が。
戦争中の出来事は、およそ戦争も耐乏生活も向かなそうな若いピアニストをも否応なく巻き込んだのでした。
パトロンをつかまえて生きてきた二人だけど、軟弱なだけじゃなかったのですね。
そして、大学で起こる事件!
悪気のない友人たちに危機が迫る‥?!
怖さ、切なさ、突飛さ、ユーモア。
色々な味を楽しめます。

変わった名前だなと思っていたら、作者はペルシャ人とドイツ人を親に持つハーフ。
タイトルはちょっと軽い?
この作品はいぜん、「この世のはてまでよろしく」として翻訳発行されたもの。確かに前の題じゃ~内容わかりませんね。

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