フォト

おすすめ本

« あじさい祭り・2 | トップページ | ユノアクルス・アズライト少年の撮影 »

「天国の囚人」

カルロス・ルイスサフォン「天国の囚人」集英社文庫

スペインのベストセラー作家サフォン。

「風の影」「天使のゲーム」に続く「忘れられた本の墓場」シリーズ4部作の3作目。
前2作よりはだいぶ薄いので、迷宮のような重厚さ複雑さはややシンプルに。
妖しい雰囲気と登場人物の哀しいまでの純粋さは同じです。

スペインでは内戦が終わって間もない1957年、バルセロナ。
ダニエルはその名も「センペーレと息子書店」という父の書店で働いています。
怪しげな雰囲気の男が書店に現れ、親友フェルミンへメッセージを残します。
フェルミンは結婚を間近に控えているのですが‥?

フェルミンが語り始めた過去は。
18年前、監獄に入っていたこと。そこで出会った作家マルティンのこと。
彼と交わした約束のこと‥
内戦とフランコ独裁の様相は、日本人には想像を絶します。
若いダニエルにとっても、それは実感はできない話。

フェルミンが獄を出たとわかっているからまだ読むのに耐えられる獄中の話と、鬼気迫る脱出行。
そして、ダニエル自身の思わぬ問題と戸惑い。

前作が非常に描写の細かいややこしい話なので、具体的にはどこまで覚えているのか‥記憶にちょっと自信がありませんけど‥
ファンタジーというか幻想文学のような要素は今回はやや少なかったような。
それにしても、サフォンのこの、水気が多い筆で描いたような、独特な陰影に富んだ華麗さ。
どこから出てくるものなのでしょう。
酔わされる心地を堪能しました☆

« あじさい祭り・2 | トップページ | ユノアクルス・アズライト少年の撮影 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/63696719

この記事へのトラックバック一覧です: 「天国の囚人」:

« あじさい祭り・2 | トップページ | ユノアクルス・アズライト少年の撮影 »

2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック