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「なりたい」

畠中恵「なりたい」新潮社

しゃばけシリーズ、第十四弾。
若だんなと妖怪たちのほのぼの和風ファンタジー。

長崎屋の若だんな・一太郎は、今日も離れで力いっぱい寝込んでいます。
なんとか許婚も決まって(相手が幼いので祝言は当分先だけど)、店に出て一人前に仕事をしたくてしょうがないのですが‥
若だんなだけが大事な手代の兄やたち(妖怪です)は、病弱な若だんなのために、神様まで動員してしまう。
もてなしに案外ご機嫌な神様達なんですが、ご利益があるだけに、下手すると怖い存在。
この神様の設定?がユニークで面白いですね。
来世で何になりたいかときかれて、若だんなは悩みまくります。
神様に気に入られる答えは見つかるのか?

それぞれに、なりたいもの、とは。
妖になりたい、人になりたい、猫になりたい、親になりたい‥
味わいの違う問題が次々に現れ、寝込みつつもその謎を解いていく若だんな。
微笑ましくも、切ない願いと、時にほろ苦い展開。

生まれつきゆえに病弱で長生きは出来そうにない若だんな。
たとえ長生きしたとしても、寿命がなきに等しい妖怪たちとはいつか別れが来る‥
のほほんとした雰囲気が魅力のシリーズなんですが、時おり寂寥感も漂います。
そのあたりの見通しもいくらか、希望の持てる印象に変わって来ましたね。
のんびり、少しずつ、成長していく様子。
来世まで繋がる思いに、ほっこりします☆

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