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「夏の沈黙」

ルネ・ナイト「夏の沈黙」東京創元社

刊行前から評判を呼び、25カ国で発行されたという話題作。
デビュー作です。

キャサリンは、テレビのドキュメンタリー番組の製作者で49歳。手がけた作品が受賞し、順風満帆な日々と思っていました。
キャサリンの夫ロバートは穏やかで、息子のニコラスはあまり出来がいいとはいえないが、勤めていて自立しています。
ところが、引越し先で手に取った本に書かれている内容は、20年前の自分の秘密に触れている‥
誰も知らないはずの出来事が?

元教師の老人スティーヴンは家族をなくし、偶然再会した女性に、ある復讐を思い立ったのです。
スティーヴンの謎めいた独白と、キャサリンの恐怖が交互に描かれます。
キャサリンの抱えていた悩みと、過去の事件がしだいに絡み合い、キャサリンはヒステリックになって孤立していく‥

最後のほうになって、すべてが逆転していきます。
所々にあった一行や一言の意味が、ふいに大きな意味を持つ構成。
そこが評判を呼んだのでしょうね。
逆転してからをそんなにゆっくり描いてはいないので、感情的にすぐ切り替えられない読者もいると思いますが~
簡潔さも高評価されたのかも。

人間にはいろいろな面がある。それに気づかない人や、気づいていても黙っている人もいる。
二つの家族のなかにあった問題とは。
そういうことだったのかねえ‥と、あれこれ思い馳せました。
沈黙という言葉の意味は、なかなか深いです。

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