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「警視の因縁」

デボラ・クロンビー「警視の因縁」講談社文庫

警視のシリーズも13作目だそう。
大のお気に入りのシリーズ、今回も楽しく読みました。

警部補のジェマ・ジェイムズは、かって仕事の名パートナーだった警視のダンカン・キンケイドと同居中。
連れ子同士も仲が良くて、ついに結婚する予定となっています。
ところが、少々マリッジブルー気味?

そんなときに起きた事件は‥
幼いわが子を預けたまま、若い母親が蒸発。
母親というのはテキスタイル・アーティストで、アトリエには美しい作品が残されています。
しかも、妻を捜していた夫マリクまでもが行方不明に。
取り残された幼い女の子シャーロットはとても可愛らしく、ジェマはほうっておけずに自ら預かる算段をしつつ、捜査に取り組みます。
ロンドンのいろいろな町並みや家々、移民が増えてきた状況などが、女性ならではの観察眼で描かれます。

感じのいい女性だけど飾り気はない方のジェマは、伝統的な華やかな結婚式を期待する両親の期待にこたえるのが重荷になってきます。
迷うジェマを見て、結婚をやめる気ではないかと心配になるダンカン。
気さくで人あたりもいいジェマなのに、家族とは微妙な軋轢が消えなかった理由が、今になってわかったような感じです。
家族は期待しすぎで勝手なことを言い、ジェマはそれを振り払えなかったのね。
警視のほうはハンサムで穏やかで頭が良く信頼できるという男性ですが、恵まれすぎたせいか、やや気がつかないところがたまにある。
ここへ来て、気づきましたね。
ダンカン、やったね。がんばれ!(笑)

家族愛や身近な問題を取り入れるコージー的な甘い部分も含めつつ、それだけではない、しっかりした構成。
目端の利いた描写力に感心しつつ、快適に読めます。
この本から読み始めるのはさすがに、常連ふくめ登場人物が多すぎるかなという気もしますが‥
ごく所期の薄い本は読まなくてもいいけど、ここ数作は傑作ぞろいですよ。
次の作品も楽しみです☆

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