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「ヘッド・ファースト」

ノーマン・カズンズ「ヘッド・ファースト―希望の生命学」(ヒーリング・ライブラリー)春秋社

著者は、アメリカの高名なジャーナリスト。
国際的な平和活動が目覚ましく、かって日本の原爆乙女をアメリカに招いての治療にも尽力した人物。

難病を克服した体験からの著作も多いんですね。
大学(UCLA)医学部の准教授に招かれ、教授陣と共に、最先端の医学研究プロジェクトに参加、心理的な影響についての研究を進めました。
その10年間の記録です。

子供の頃から何度も、難病を経験している作者。
自分の気持ちの持ち方が大きく影響することを実感してきました。
(難病というほどでもないですが私も十代から長く病気がちだったので、このことはわかる気がします)
肯定的な感情を持つことの大切さを説いた本で知られています。
希望、喜び、感謝、信念など、明るい気持ちのすべて。
それが「笑い」という言葉でタイトルになったため、「笑うだけで薬も要らないなんてバカバカしい」といった誤解や嘲笑を浴びたこともあるそう。

余命宣告を受けると、気力をなくして急激に衰える人がどれほど多いか。
逆に希望を与えられると、明らかに改善がみられたケースも。
医者の宣告を信じない強気な患者が、時間がかかっても完全治癒した例など、枚挙に暇がないんだそうです。
ヘッド・ファースト。つまり、心が先。

医者は、へたに希望を与えておいて予想外に悪化してしまった場合、患者にうらまれたり家族に訴えられたりする場合がある。だから悪い予想をしておいたほうが無難だという考え方があるそう。
大学でそのことは教えられますが、患者に思いやりを持って接するべきだといったことは5分も教えられてこなかった!と。
しかし、医者の態度によって、患者はその病院へ通い続けるかどうかを決めているという。
開業するなら、このことは知っておくべきだと。

具体的な実験や症例研究や、各地の教授や医者、学生らの協力があっての事態の進み方に、感心します。
こういった考え方がその後どれほど広まったのかは、わからないのですが‥
医学のあるページを切り開いたのは確かでしょう☆

ノーマン・カズンズは1912年生まれ。
サタデー・レビュー誌編集長を長くつとめた後に、UCLAへ。
シュヴァイツァー賞を受賞しています。

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