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「姉妹の家」

シャルロッテ・リンク「姉妹の家」集英社文庫

ドイツのベストセラー作家が描くドラマチックな小説。
現代と過去がと交互に描かれていきますが、過去のほうは「ダウントン・アビー」と近い時代で、似たモチーフが出てきますよ。

バルバラとラルフは、ドイツ人の弁護士夫妻。
共に仕事は成功していますが、バルバラのほうが華やかな立場で忙しく、夫婦仲は離婚の危機に。
かねて興味のあったイギリスのヨークシャーに家を借り、二人だけでクリスマスを過ごすことにします。

そこは、「嵐が丘」の舞台も近いあたり。
思わぬ大雪に閉ざされた古い館で、バルバラはかっての住人の手記を見つけ、読みふけることになります。
館の女主人だったフランシス・リーは、名門の出ですが型にはまらない個性的な娘で、ロンドンに出て婦人参政権運動に参加していました。
これがなかなか激烈なんですよ。
フランシスの妹のヴィクトリアは、とても美人でおしゃれですが、激しい姉とは対照的な従順な性格。
隣接する所領の主リー家の一人息子ジョンは、ずっとフランシスが好きで、プロポーズしたのですが断られてしまい‥?

世界大戦を含む波乱の時代を背景に、美しい姉妹の葛藤が描かれます。
「風と共に去りぬ」や「嵐が丘」を思わせるところもあり、かなり骨太な展開。
戦地まで兄や恋人を探しに行って力になり、戦後は時代の荒波に負けじと、農場経営に乗り出す姉のフランシスは何とも、たくましく力強い。
地元で大人しく暮らしていた妹のヴィクトリアは、変わってしまった夫が理解できない‥

いちおうロマンスもカテゴリに入れたけど、表紙の絵のように甘い雰囲気ではなく、愛憎渦巻く館、という感じですね。
バルバラの経験する~雪に閉ざされたままの状況も緊迫感があり、読み応えありますよ☆

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