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「糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ」

吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみ」文藝春秋

お草さんのシリーズも4作目。
古い商店街での出来事を中心に、いく組もの親子関係が描かれます。

昭和40年代に作られたショッピングモール・ヤナギ。
お草さんは、寄って来た車に轢かれそうになって倒れ、五十川電器店の店先のマスコット・ドリ坊を壊してしまいます。
そのことがネットで悪く報じられて、店の表に落書きをされたりと災難なことに。

寂れていくショッピング・モールでは、建て直しの話も出ています。
女性の新進建築家・弓削が依頼されて、町を訪れていました。
草の行きつけの手芸店では、姑が改築に反対しているという。
フルヤさんに悪い、と。過去にどんな事情が?

陶芸家の古谷敦の展覧会が近くで開かれていたのを見に行く草。
ふだんの生活を続け、季節に合う品を店に出しては、お客さんの反応を楽しみにする生活。
行く先々でちょっと頭を捻るうちに、絡み合う謎がほどけていきます。

年月を生きてきた人の心身には、重いものも溜まってきますが、すべては今の気持ち次第。
ビターなトーンの中に、おだやかにすべてを受け止め、何気なく明るい方向を眺めやるような。
ほっと緊張が抜けていくような読後感がいいですね。

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