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「豆の上で眠る」

湊かなえ「豆の上で眠る」新潮社

湊かなえならでは、の作品。

13年前、小学生のときに、結衣子の姉・万佑子は行方不明になりました。
お人形のように可愛らしかった姉。
後に戻ってきた姉は記憶をほとんど失っていたのです。
似ているけれど、どこか違う気がする姉。
本当に、姉の万佑子なのか?

子供の頃に起きた衝撃的な事件の謎。
緊迫した展開と、姉を偏愛していた母親の言動がちょっと怖いものがあります。
戻ってきてから、違和感を抱く妹に対して、まわりはほとんど放っておくというのも。

幼い妹にすべてを話すわけにはいかなかったという事情もわからないではないのですが‥
終わってみると、一番割りを食ったのは実は妹?
いや、そんなはずは‥
さらわれた当事者の苦しみも、母の苦しみも、別な意味では犯人の苦しみもあるはずですよね。
そのへんがあまり描かれていないため、妹は気の毒だけど、やや他への配慮が足りない気もします。
巡りあわせで、確かにえらい目にあっているのだけど。

こんな嫌な状況があり得るのね、という~湊さんの世界に興味をひかれているのは否定できませんが。
考えてみると悪意型の人間はほぼいないにもかかわらず、これだけ後味が良くないって!?
感心するようなしないような、妙な後味でした。

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コメント

そうなんですよ~
あれあれ、そうなの?
じゃあ、早めに一言教えてくれたってよかったのに。
というオチなんですね。

豆の上に眠るお姫様の話は子供の頃読んで、へええ…と感服した覚えがあります。同じことを感じた人がいるんだなと、作者に親近感をもちました。

>marieさん、
ですよね~!
ええ? そんなことって‥て(苦笑)
小さな豆どころじゃないじゃないですか。すぐは無理でも、もう少し早く‥

豆の上に眠るお姫様、不思議なお話でしたね。
子どもの頃、何となく納得できなかったような。
どう変な感じがしていたのか、もう思い出せないんですけど^^;
レスが遅くなってしまい、ごめんなさいね。
締め切りでデッドヒートしてまして~その後はぼーっと脱力。まだ完全には終わってないんですけど^^;

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