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「亡国の薔薇 下」

イモジェン・ロバートスン「亡国の薔薇 下(英国式犯罪解剖学)」創元推理文庫

シリーズ2作目、後編。
発端は別なところから語られる複雑な人間模様が次第に関係しあって、思わぬ真相が明らかに。

ロンドンの下町で占い師をしているジョカスタ・ブライは、ケイトという若妻からの相談に不安を覚えます。
世間を良く知り、色とりどりのパッチワークの服を着たジョカスタという新キャラ。浮浪児のサムを相棒に、様子を探りに行くと‥?

1781年、ウェスターマン提督はフランスとの戦闘では英雄となったものの、事故で頭を強打。治療中ですが、別人のようになってしまいました。
妻のハリエットは当時としては型破りな、行動的な女性。
大抵のことなら気丈にこなせるのですが‥
相思相愛だった夫の思わぬ変貌に、胸を痛めます。
サセックス伯爵のソーンリー邸に滞在しているが、もともと中流の出なので、上流の社交夫人の間では居心地が悪い。
しかも、犯罪捜査にかかわるとは貴婦人にあるまじき振る舞いと悪評が立ち、妹にまで非難されることに。

厭世的な解剖学者ゲイブリエル・クラウザーは、そんなハリエットに引っ張りまわされる格好だが、理性的に彼女を見守り、いつしか支えていくような。
今回はどちらかというとハリエット編だったけど、クラウザーが厭世的になった原因である過去の事件に関わる証言も飛び出しそうで、次回への興味をつなぎます。

下町での出来事、病院での出来事と交錯して、オペラハウスの華やかな様子、パリの歌姫の生い立ち、カストラートまで登場し、時代色たっぷりで、面白かったです!

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