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「ミッドナイト・バス」

伊吹有喜「ミッドナイト・バス」文藝春秋

深夜バスの運転手をしている男と家族をめぐる物語。
何かとすれ違う気持ちが、少しずつ前へ。

故郷の新潟に戻り、深夜高速バスを運転している利一。
離婚後16年がたち、男手で育てた子供達もなんとか無事に成人した。
10歳下の恋人・志穂を初めて家に呼び、一歩を踏み出そうとしたところ、急に仕事を辞めて帰ってきた息子と鉢合わせしてしまう。

しかも、離婚した妻・美雪が、実父が入院したため、近くに通うようになっていた。
美雪は再婚しているが、その夫の浮気に悩んでもいた。
母親にずっと会っていなかった息子と娘のために、むげには出来ない利一。

真面目で、普通といえばごく普通だけど、かなり不器用で少々身勝手ともいえる男。
現実味がしっとりとやや重い中、娘がゴスロリファッションで、思わぬ成功をするところが今風で明るく、気分が変わってよかったです。

志穂がかわいそうな成り行きなので、これどうなんだ‥って思っていると‥
じわじわと問題は解決に向かい、すっきりさっぱりと未来へ踏み出す結末。
案ずるより生むが易しというか~
すぐは上手くいかなくでも努力しただけのことはあるもんだよね!という印象でした。

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