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「異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵」

谷瑞穂「異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵」集英社オレンジ文庫

美術に絡んだ探偵もの。
ミステリというには軽く、ぎこちない恋愛の行き違いもあったりと若々しいけど、芸術の暗部を扱う陰影も含んでいます。

表紙イラストに惹かれて読みました。
じつはシリーズ2作目だったんですね。
最初ちょっと入りづらいと感じたのはそのせいでしょう。

千景は、英国で図像学を学んだ早熟な天才。
祖母と暮らすために、帰国しました。
祖母は屋敷の一部を改装して「異人館画廊」とし、祖父の絵を展示し、常連のためにささやかに喫茶もやっています。
千景は幼い頃に両親が離婚、その時どちらにも望まれなかったことがトラウマになり、祖母以外の人間にはなかなか心を開かなかった。
とはいえ、この頃には既に友達というか~仲間はいるんですね。

若き画商の透磨も仲間の一人。
子供の頃から知り合いの透磨は、千景と顔を合わせるたびに憎まれ口を利いてしまうのですが、傍目には特別な存在なのはありあり。
お互いにまだ全然、恋愛とは思っていないのだけどね。

イタリアの画家ブロンズィーノの贋作が出回っているという噂があり、千景は展示を見て回ることになります。
高級画廊の展示会にまぎれ込んではみたものの、贋作は見つからない。
死の舞踏がテーマの絵には、ある秘密が隠されているという‥
関係者に事件が起き、さらに‥?

「思い出のとき修理します」と同じ作者なんですねえ。
普通の子と優しい彼が主人公だった「思い出‥」とは、話も雰囲気も真逆かも。
これぐらいのふり幅はあったほうが楽しいかな。
最初の刊を読まなくちゃ☆

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