フォト

おすすめ本

« ジェニーの?豹柄ゆかた | トップページ | どこを撫でられるのが好き? »

「名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ」

吉永南央「名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ」文春文庫

おばあさんが身近な出来事の謎を解く、紅雲町珈琲屋こよみ、シリーズ3作目。
連作短編が繋がって長編になっているような作品です。

珈琲豆と和雑貨の店、「小蔵屋」を営むお草さん。
白髪をお団子にまとめ、いつも着物姿です。
若くして離婚後実家に戻り、65歳のときに思い立って実家を改装し、十年以上たつ大事な店。
季節を感じながら、馴染みのお客さんや近所の人にも目配りして、丁寧に暮らしています。
今は若くて元気な体育会系の久実が、店を手伝ってくれているのです。

珈琲豆を安くおろしてくれている会社の社長三友が会長に勇退、娘が跡を継いだという。
これまでと同じようには行かないだろうと不安を抱える草。

親友の由紀乃の親戚で、美容師のミナホ。
弱ってきた由紀乃の髪の手入れに家に来てくれているのですが、たまには気晴らしに連れ出せないかと考え始める草。

一方、大学生の頃から知っている萩尾が、近くの八百屋に産地偽装の疑いがあると取材に来ました。
この萩尾は新聞記者ですが、地元での歴史研究も熱心に続けていて、ミナホの父である教授の弟子でもありました。
何年も前のことですが、円空仏が発見された後で行方不明になった事件があり、萩尾と教授とミナホは何かこだわりを抱えているらしい。
少しずつ関わって行く草は、淡々と見守るようで、ここぞというときには、きっぱりと物を言う。

秘めた悲しみや年月の重みを感じさせるような、ほろ苦い事件が多いのですが、意外にふっと軽くなる展開もあります。
きれいなリヤカーで野菜を売ろうとする若者に親切に場所を紹介してあげたり。若者のパワーも、時には光ります。

ほっこりというよりは、しみじみかな‥
読後感は悪くないです。
生活を楽しむには、センスって大事だな!と思います。

丁寧に年を重ねたから気づくことや言えること。
衰えにも目を逸らさず、重く考えすぎず、出来ることをしていきたい気分になりますね☆

« ジェニーの?豹柄ゆかた | トップページ | どこを撫でられるのが好き? »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/61923715

この記事へのトラックバック一覧です: 「名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ」:

« ジェニーの?豹柄ゆかた | トップページ | どこを撫でられるのが好き? »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック