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「ハリー・クバート事件」

ジョエル・ディケール「ハリー・クバート事件」東京創元社

新進作家が恩師の容疑を晴らせるか?
失踪した少女をめぐる事件もの。昨年の話題作です。

マーカス・ゴールドマンは、1作目が大ヒットした新人作家。
一躍セレブの仲間入りをしていましたが、1年半たっても次の作品が書けず、エージェントには催促され、契約違反にも問われ始めていました。
かってひとかたならぬ世話になった大学の恩師ハリー・クバートに助けを求め、懐かしい海辺の家に滞在することに。
ハリー自身、作家でもあり、長身でハンサムな町の名士でした。

ところが、ハリーの住む家の庭から白骨死体が発見され、33年前に失踪した美少女ノラだとわかります。
ハリーは34歳当時、15歳のノラと秘密の恋に落ちていたと思わぬ告白をしますが、殺人は否定。
誰にでも好かれていたノラでしたが‥

ハリーの代表作「悪の起源」はノラとの恋愛のことを、年齢差を階級差におきかえて描いたものだったのです。
過去の事情を調べるマーカスには、町を出て行けという脅迫状が何度も舞い込みます。
ノラには秘密があり、関わった人間は実は多かったのです。
マーカスは有力な容疑者を突き止め、2作目として「ハリー・クバート事件」を書き上げます。
事件は決着したかに見えましたが‥

どんでん返しに次ぐどんでん返し!
と、見返しにあるとおり。
ちょっと、やり過ぎかも。
書き込みの説得力という点では、冷静に考えると、いやそれはちょっと、ないんじゃない‥? 私がエージェントなら、ここは書き換えさせる!という点もありますが(笑)

作者は1985年ジュネーブ生まれ。
高い評価を受けている若い作家です。
フランス語で書いているんでしょうか。
アメリカのニューイングランドでも毎年夏を過ごしていたそうで、そこが舞台になっています。
この若さでこれだけの内容をぐいぐい読ませてくれたのだから、大したもんですよ。
先輩作家ハリーとの友情や、新進作家の悩みなども、リアリティを増しています。
作者はデビュー作で評価されたが、その後6年間ボツの連続だったそう。
この作品の後はどうなるでしょうね~楽しみです☆

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