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「みんなの図書室」

小川洋子「みんなの図書室」PHP研究所

小川洋子の読書案内。
ラジオ番組が元だそうです。
さらりと心にしみる内容でした。

優しい語り口で丁寧にポイントを読み解いていきます。
こんな本があったとは。
一冊については短い文章なので、切り口が色々変えてあります。
すいすい読めますが、深い‥
どれもこれも読んでみたくなります。
次の世代にも残したい文学作品というラインナップで、ほとんど非常に有名な作品を取り上げているため、年の功で~読んだ作品のほうが多いけれど、細かく覚えていない作品もありますから。
児童文学やドキュメンタリー、「家庭の医学」まであるのが面白いですね。

毎週スタッフとどの本を取り上げるかわいわい話し合ってきたそうですが、取り上げたい本が尽きることはないということです。
選んだ本のリストを改めて見ても‥
「自分の生かされている世界の果てのなさ、その果てのなさを受け止めるだけの包容力が文学にはある」と前書きに。

「あしながおじさん」を子供の頃に読んだときには主人公が生き生きと楽しそうで羨ましかったが、実は普通では想像もつかない孤独な子供がけなげに努力していたと今はわかると。
「桜の園」は生まれ育った家を売り渡さなければならない話だけれど、かみ合わない会話や登場人物になんともいえない喜劇の味がある、と。

ケストナー最初の児童文学「エーミールと探偵たち」
母思いのエーミールがお金をすられ、知り合った子供たちとお金を取り戻そうとする痛快な冒険の楽しさ。
乱歩の「押し絵と旅する男」の精緻な描写と、何度読んでも深まる不思議な印象‥
「竹取物語」を再読して初めて知る意外なエンタメ性。
「若草物語」のささやかな日常の幸福は、なかなか実現しにくい至高の理想でもあった、と。

山田詠美の「放課後の音符」では予想外の恋が。
良い大人と悪い大人を区別できる目を養ってください、という作者のメッセージも。良い大人とは人生のいつくしみかたを知っている。悪い大人とは、ケチな大人だと。
「若きウェルテルの悩み」ではウェルテルは自殺してしまう。そんな弱さが自分にもあるかもしれないと考えさせられるが、ゲーテ自身は失恋の苦しみを作品を描くことで乗り越えた‥

書き抜きたくなることばかり。
そして自分も~好きな作品のここがね!と伝えたくなりますね。

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コメント

「あしながおじさん」大好きでした!
わたしは完全にハーレクインロマンスのノリで読んでましたね。
言われてみればその通りですね……
あの当時はアメリカの女子大生の華やかな暮らしぶりがうらやましかったです。

そう言えば「風と共に去りぬ」の新訳が出たということで、話題になっていますね。若いときに読んだきりなので、今読んだら違った感想をもつかもしれません。

marieさん、
「あしながおじさん」いいですよねえ~!
大好きでした☆
いきいきしたチャーミングな女の子で。けなげだとは当時から思ってたけど‥想像もつかない苦労って考えてみればそうですよね。
確かにロマンスものって感じしてました。
そう、アメリカの暮らしというだけでもモダンで明るい、というイメージがありましたね。
「風と共に去りぬ」ああ、そういえば‥ どんな感じなんでしょうね。
評判いいのかな?

‥え、このコメント、16日だったんですか‥
ひえぇ、ごめんなさい。見落としてました!
字のサイズ大きく設定しないとダメだわ~~~小さいと見えにくくなって(泣)
大変遅くなりました。お許しください~。

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