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「ねじまき片想い」

柚木麻子「ねじまき片想い ~おもちゃプランナー・宝子の冒険~」東京創元社

おもちゃ箱のようにイメージ豊かで、楽しかったです!
タイトルでは内容を想像できなかったんだけど、これがタイトルそのものの内容でした☆

富田宝子は大手玩具メーカー、ローレライのデザイナー。
28歳だがまだ少女のように可愛らしく、美大の頃のままのふわふわした服装。デザインの才能も、少女の気持ちを残しているのが成功の要因でした。
外注デザイナーの西島に5年も片思いしていて、誰にも知られていないと思っているけど、仕事仲間は皆知っていて、ひそかに応援しているのです。
ルームシェアしている親友の玲奈は叱咤激励するというか、いい加減にしろと遠慮なく言っていました。

西島の前に出るとうじうじするばかりで本来の明るさも出せない宝子。
西島の悩みを解決しようと陰で奔走して大活躍。恋には空回りしているのに、ついでに犯罪事件を解決してしまうことになります。
この意外な展開が軽めだけど楽しくて、アイデアは豊かなだけに猪突猛進するところが可愛い。

‥でも若い頃の自分にちょっとだけ似ているところがあるので、いやここまでイタクない、これは違うよな‥とたまに悩みながら読んだりして。
仕事関係の人たちやお客の子供たちはいかにもいそうなリアルさもあるかと思えば、掏りの集団が出てきたり。
刑事さんとの出会いがよかったので、こっちとくっつくほうが良かったのではという気も。
いやページ数的に書ききれなかっただけで実はこの後、そうなったんじゃないかなぁ‥(笑)

たまたま西島と同居する機会が出来たのに、まったく進展せず、宝子は才能まで鈍らせていくという展開。
自分に自信を失っていきます。
ルームシェアを解消した玲奈を追って、今度は彼女のためにも活躍する宝子。
玲奈は、宝子は内面が豊かだから人に与えられる、その豊かさに惹かれたのだ、という言葉をくれました。
掏り集団のボスのおばあさんが宝子のことを西島に、世界に二人といない宝と告げて背中を押す。

宝子が自分らしさに気づいて、成長するのがすがすがしい。
恋愛はちょっとどうなるか曖昧な感じでしたけど、きっちりまとめないのも風通しがいい?
面白く読めました☆

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