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「その女アレックス」

ピエール・ルメートル「その女アレックス」文春文庫

史上初の6冠達成、アマゾンでもベストセラー1位の話題作です。
確かにスピーディでスリルがあり、面白いですよ。

パリで深夜に女性が誘拐されたという目撃情報が警察に寄せられたが、誘拐されたのが誰なのかもわからず、捜査は難航します。
捜査の指揮を執るカミーユ・ヴェルーヴェン警部には、かって妻が誘拐されて亡くなったという辛い過去があった。
ヴェルーヴェン班の面々がなかなか個性的でバランスよく、素敵です。

見知らぬ男に監禁された女性アレックス。
身近な人も彼女が誘拐されたとはなかなか気づかないでいるには理由がありました。
アレックスは必死で脱出を試みますが‥
警察側と交互に描かれ、緊迫した状況に。

その後、思いがけない展開へと、発展していきます。
無関係にも見える事件が起きて‥
‥この先を書いちゃうわけにいかないよねえ‥
アレックスとは何者なのか?と思わせるタイトル。
確かに‥

カミーユはなんと145センチという小柄。
フランスでは警察官になる条件に、身長は入ってないんですかね。
カミーユの実母が芸術家で、才能溢れてはいても普通の母親らしさはないため、息子のカミーユは愛憎半ばする感情を抱いていました。遺作をすべて売り払おうとするのです。
過去の事件のトラウマを乗り越えられるのか?という問題も。
カミーユが探偵役の作品は、シリーズとなって他にもあるようです。

この作品は、何より構成が凝っていて、文章も切れ味よく、翻訳もいいですね。
ミステリ読みなら必読。ただ事件は陰惨なので、怖い話が読めない人には無理ですけど‥
描写は書き込むところとアッサリ通り過ぎるところと加減してあります。

著者は2006年作家デビュー。
小説を書くことを何年も教えていた人なので、読む人に衝撃を与える新鮮な作品を作り上げてのけたという、これはなかなか出来ないこと。
お手本のようなヒット作ともいえますね!

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コメント

この本は薦める人を選びますよね…
何がすごいか分かってもらえる人じゃないと。
けど、それにしても殺し方も凄い…
ラストは何度も読み返しました。


marieさん、
この作品はねえ‥
すごいんですけど、一般の人が読むにはどうなのか(苦笑)
ミステリ読みが読むと、ちょっと突き抜けた上手さがありますよね。
でも起きたことはナンなのかって捉えると、ひど~いことばかり‥とも言えるんで‥‥
この話で後味をわるくしない書きっぷりに感心しました。
最後のほうはじわじわ来ますよね~^^

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