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「破門」

黒川博行「破門」角川書店

直木賞受賞作ということで読んでみました。
疫病神シリーズの5作目らしい。

建設コンサルタントの二宮はいちおう堅気なのですが、亡き父がヤクザだった縁で、いろいろ繋がりがあり、それで仕事もしていました。
収入は減り気味で困っていますが、優しい母親に借金し、何とかやりくりしています。
迷い込んだオカメインコのマキちゃん(自分で名乗っていて良く喋る)の世話をしたりと、けっこうのんきな暮らしぶり。
事務所によく顔を出す従妹の悠紀には、啓ちゃんと呼ばれて仲良くしていました。

ただ、二宮には腐れ縁の桑原がいたのです。
気の荒いザ・ヤクザの桑原に妙に気に入られ、何かと振り回される毎日なのでした。
二宮を啓坊と呼ぶ若頭の嶋田が映画に出資するという話に、桑原も乗ったはいいけれど、プロデューサーの小清水が金を持って行方をくらましてしまう。
金の行方を追いつつ、絡んでくるヤクザと喧嘩になったり、組同士の揉め事から身を隠したり、マカオに渡ってギャンブルにはまったりと忙しい。

テンポのよい会話で追いつ追われつの事件が飽きさせずに展開、意外ととぼけた要素も多いです。
お金が全くないかと思えば、急に美味しい物を食べるためにぱーっと使ってしまう。
高そうな店の名前や料理名は多いけど、具体的に美味しそうに書かれてはいません。
さすがに読み通せるけど‥結局、共感できる内容ではないですねえ。

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