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「あなたの人生、片づけます」

垣谷美雨「あなたの人生、片づけます」双葉社

垣谷美雨さん、初読み。
ブクログの感想でよさそうだったので‥

「あなたの片づけ手伝います」という名刺を持って働いている大庭十萬里は50代、一見ごく普通のオバサン。
「人生まで整理してくれる」という噂があるのだが‥?
短編連作で、どれも見かねた家族の依頼なため、本人は色々抵抗を示します。
いや~その気持ちがよくわかるのもあり、それは違うよといいたくなるのもありで、苦笑させられます。

「清算」は、妻とは離婚するという言葉を信じ、社内不倫5年で、しかも若い後輩に奪われそうになっている女性。
期待して努力していたのがだんだん投げやりな暮らしになり、それでも迷っている、そんなとき。片づけ屋さんがキッパリ背中を押してくれます。

「木魚堂」は、妻をなくした老人。
娘が家事をしに通っているが、大変な負担になっていることに気づいていない‥

「豪商の館」は、一人暮らしになった裕福な女性。
子供たちの誰かがいつかは地元に戻ると思っていたがそんな様子はなく、孫も最近は来ていない。
それなのに、習慣を変えられずに待ち続け、家族の好きなものを作ったりとっておいたりする生活を続けていた。
大きな家なので、収納場所はたくさんあるんですね。

「きれいすぎる部屋」だけは、十萬里の視点から。
洗剤メーカーに勤めていた経歴から掃除はお手の物だが、物を溜め込んで掃除もしないという心理状態に興味があるという。
魂の抜けたような顔をした主婦の場合は?
悲劇的なトラウマから抜け出せない‥
下手に慰めず、悲しみは消えない、と同調してあげるほうがいい場合もある、と。

十萬里のチェック項目も面白いです。
「床が見えない部屋がある」「お茶を床にこぼしても拭かない」「窓が開けられない」というのには吹きました。いえ、該当してないです~!
ただ「昔の年賀状が捨てられない」などはもろあたり。

気持ちが滞っていると、捨てる判断がつかない、というのはわかる気がしました。
ちょっとお節介なぐらいのオバサンが登場したように、何かのきっかけで事態が動き始める、ということもあり得るのでしょう。
あちこちちょっと痛かったけど、痛すぎず、優しい気分で読み終われましたよ。
前向きにね☆

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