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「三つの秘文字」

S・J・ボルトン「三つの秘文字」創元推理文庫

2作目の「毒の目覚め」がMWA賞のメアリー・ヒギンズ・クラーク賞を受賞した作者の1作目。
シェトランド諸島を舞台に、女性産科医が巻き込まれた事件とは。

トーラ・ガスリー(旧姓ハミルトンを普通は名乗っている)は、夫の故郷シェトランドの村に越して来ました。
愛馬の一頭を処分するにしのびず、(本当は違法だが)広い農場の庭の一角に埋めようとしていたとき、女性の遺体を発見してしまう。
背中にはルーン文字と思われる謎めいた傷跡が‥!

村人すべてが知り合いで血縁も多い環境に馴染めず、悩むトーラ。
長身で金髪、有能な産科医なのに人間関係はあまりうまく作れない。自らの不妊に悩んでもいました。
ハンサムな夫は留守がちで、何か仕事が上手くいかない様子。

事件の捜査陣はなぜか本気で取り組んでいるように思われず、不審を覚えたトーラは、病院勤めの産科医の立場を利用して調べ始めます。
巡査部長のデーナ・タラクはクールできちんとした小柄な美人で、とっつきにくい印象だったのですが、協力することになり‥?
産科医のトーラは、絡み合う事件の渦中に入っていきます。
シェトランドの伝説と風土に根ざす奇怪な事件。
英国の最北端にある島ですが、もともと北欧系の人々が住んでいて、孤絶した環境なため独特な文化を築いていた土地柄。

誰が味方で誰が敵なのか‥
ヒロインの不安がノンストップで続き、スリル満点。
やや女性向けの甘い要素もあります。
デーナのかっての同僚で警部のヘレンという女性も登場、女性の活躍で解決に向かいます。
トーラが単身、敵地へ潜入することになる成り行きはいささか性急で、見せ場を作るためとしか思えないけど、りっぱに見せ場にはなっています。

シェトランド島をこんな恐ろしい事件が起きる土地にしちゃっていいのか?ってぐらいですが‥
ぐいぐい読めました☆
流麗な文章で、スリリングな展開。
なるほど、メアリ・ヒギンズ・クラーク調かも知れませんね。

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