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「極夜 カーモス」

ジェイムズ・トンプソン「極夜」集英社文庫

フィンランド在住のアメリカ人作家のデビュー作。
ハードボイルドな雰囲気は確かにアメリカっぽい。
フィンランドの国情が一番の読みどころです。

フィンランドの北の町キッティラ。
警察署長のカリ・ヴァーラは、アメリカ人のケイトと再婚しています。
雪原で、映画女優の死体が発見されました。ソマリア移民でその美貌で二流のスターになった女優でしたが。
愛人の富豪セッポに逮捕状が出ますが、この男はかってカリの妻ヘリが夫を捨てて走った相手。
13年前に終わったはずの因縁が、カリの行く手に影を落としてくる‥

復讐のために逮捕した、と非難される警部。
今の妻ケイトは1年半前に、スキーリゾート施設の総支配人になるためにやってきた有能な女性。
ほとんど太陽が昇ることがない長い冬に倦み、妊娠中の不安もあって悩んでいます。
さらに事件が起き‥

きびきびと簡潔な語り口は、いかにもアメリカの私立探偵もの風。
事件はえぐいのでそういう殺人事件が無理な人には無理でしょうが、ミステリを読み慣れている人にとっては全体が短めということもあって、そこまで凄い描写でもないかな。
スリルがある内容をガシガシ読み進みたい気分なら、オススメ。

福祉国家で自然も美しい国というイメージの強いフィンランド。
大量の移民や人種偏見、そして飲酒の問題は大きい。
長い冬を飲んだくれてやり過ごす人も多いという。
首都ヘルシンキが最南端にある理由がわかりますね。
作者はフィンランド大学で修士号をとり、フィンランド女性と結婚して、在住15年になるという。
フィンランド人の思いを主人公に、アメリカ人の目から見たフィンランドをケイトの口から語らせているあたりが面白かったです。
美しい自然は、これを見たから神を信じている、ほどのものだそうですよ。
[追記:作者は最近、思わぬ飛行機事故で‥読んで間もないときで驚きました。
ご冥福を祈ります]

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