フォト

おすすめ本

« みんつく服に手作りニットのマリーナ | トップページ | モンブランと‥ »

「聖なる怠け者の冒険」

森見登美彦「聖なる怠け者の冒険」朝日新聞出版

ユーモラスな森見ワールド☆
とぼけているけど、破天荒な面白さです。

正義の味方「ぽんぽこ仮面」に跡継ぎと見込まれたのは、怠け者の小和田君。
なぜか、ぽんぽこ仮面を追う人たちが現れて‥?
宵山の土曜日に、京都の町で巻き起こる大騒動を描きます。

勤め人の小和田君は、家ではひたすら寝ていたい人。
ぽんぽこ仮面に跡継ぎになるよういわれますが、断り続けています。
ぽんぽこ仮面とは、かわいい狸の手作りのお面をかぶり、旧制高校のマントをはおって、小さな親切をして歩いている謎の人物。
怠け者の小和田君は、いっこうに興味がわきません。
家ではゴロゴロ寝ているか、「将来お嫁さんを貰ったらしたいことリスト」を作るのが楽しみというのが、笑えます。

週末に探偵の助手をしている玉川さんという女の子が、ぽんぽこ仮面を追っています。
かなりグウタラな浦本探偵が、ぽんぽこ仮面の正体を突き止めるよう依頼されていたのです。
何者が何の目的で‥?

恩田先輩と彼女の桃木さんは、土日を充実したものにするよう、いつもスケジュールぎっしりに計画しています。
小和田君の先輩なので、毎週声をかけてくるけど、小和田君が応じるのは3週に一度ぐらい。
この対照的なカップルの行動と、方向音痴な玉川さんが絡むことで、事態はどんどん動いていき、さらに、他の作品に出てきた京都の秘密のようなことが絡んできて‥?

ぽんぽこ仮面の正体と、追っていた人たちの意図は‥?
学生の集団も出てきて、初期の作品を思い出したり。
事件の渦中に小和田君が本領発揮して眠り込んじゃうのが、おかしい。

新聞に連載された作品を全面改稿したとのこと。
じつは連載を読んだはずなんですが‥‥思い出せない‥
元のストーリーを知りたくなったけど、まあ作者が忘れてほしいんでしょうね。
意外と集大成的な、まとまった話に変わっているような。
森見作品を読むならば「夜は短し歩けよ乙女」「有頂天家族」「宵山万華鏡」がオススメで、この3作を読んだ後のほうが、この作品はわかりやすいです。「太陽の塔」も関連ないこともないかな。
全然読んでないと、SF並みに独自なイメージの奔流って印象になるかも? 大冒険じゃなくて小冒険、と作者が言ってる通りなんですけども(笑)
あ、「ペンギン・ハイウェイ」もいいんだけど、こちらは別系統の話です☆

« みんつく服に手作りニットのマリーナ | トップページ | モンブランと‥ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/60769572

この記事へのトラックバック一覧です: 「聖なる怠け者の冒険」:

« みんつく服に手作りニットのマリーナ | トップページ | モンブランと‥ »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック