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「陪審員に死を」

キャロル・オコンネル「陪審員に死を」創元推理文庫

マロリーのシリーズ7作目。
さすがオコンネルという捻りのきいたブラックな設定で、濃厚かつスピーディ、そしてどこかユーモラスに描かれます。

キャシー・マロリーは、ニューヨークの巡査部長。
今回は、相棒のライカーが傷病休暇中。
犯人に撃たれた心の傷を抱え、一向に復帰する様子がありません。
留守にしている弟の会社を切り回していて、そこの従業員の女性にほのかな好意を抱いている様子。
ところがその女性ジョアンナはFBIに付きまとわれており、元は精神科医。
事件の影に気づいたマロリーは‥

マロリーは一目見たら誰もが忘れないような美貌でクールでカッコよく、優秀なハッカーでもあります。
幼い頃はストリート・チルドレンだったため、感情や常識に乏しい特殊な性格。
刑事夫妻の養女になったのですが、あたたかかった養父母は既に亡い。
そんなマロリーにとって、子供の頃から知っている兄貴分のライカーは唯一残された家族のようなもの。
一部がまだ子供のように純粋なマロリーなのです。
マロリーの強引なやり口に憤慨したライカーだが、マロリーの孤独と不器用な愛情に気づいて、何もいえなくなるのでした。

一方、<ショック・ラジオ>という番組では、パーソナリティが危険な扇動を繰り返していました。
死神と呼ばれる連続殺人犯が、とある殺人事件で明らかに有罪な容疑者を無罪にした陪審員達を殺しているらしい。
‥ちょっと現実にはありえないと思うけど‥
陪審員制度の問題点や、情報が拡大したときの危険性を皮肉っていると思われます。
関係者が入り乱れる中、しだいに明らかになる真相とは。
‥FBI、かなりバカにされてる‥?

人は愛する者のためにどこまで出来るか。
もつれた事件の中の何気ないエピソードが、しまいには、号泣ものの切ないフィナーレへ。

2003年の作品で、あちらではもう11作目も出ているそう。
評価は高いのですが、日本人にはややとっつきにくい特殊な設定ゆえでしょうか?
美貌で変わった性格のヒロインは、国内ミステリでもいくらか出ているので、前よりも受け入れやすくなっているかも。
最近作のほうが出来がいいので、今後も楽しみです。

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