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「静かな水のなかで」

ヴィヴェカ・ステン「静かな水のなかで」ハヤカワ・ミステリ文庫

スウェーデンのミステリ、シリーズ1作目。
読みやすく、重いものを含んでいる割に暗くない。
好感が持てました。

刑事と幼馴染の女性という、二人の視点で展開するところが特徴。
トーマス・アンドレアソン警部は警官になって14年、そのうちの数年は水上警察勤務でした。
ストックホルム近郊にある群島のことは知り尽くしています。
子供の頃から島にあるサマーハウスに来ていて、毎年夏には会う幼馴染がノラ。
ノラは、銀行の法務部に勤めるキャリアウーマン。
生まれ育ったサンドハムン島に今は戻って住み、医師の夫ヘンリクとの間に男の子が二人います。

風光明媚なサンドハムン島はリゾート地で、冬は寂れているが、夏場、特に国際的なボートレースの時期などはすごい人で溢れかえっています。
夏の休暇を刑事たちも待ちわびる時期、男の遺体が発見されました。
事故かとも思われたが、男性の従姉も亡くなり、一気に事態は深刻化。
やがてはノラも、法律の知識で捜査に協力することに。

トーマスは金髪碧眼で長身、性格も穏やかだが、1年前に幼い子が急死して妻とも離婚になってしまった過去を抱えています。
ノラは一見幸福な家庭を維持するために、苦労していました。
医師の夫ヘンリクは魅力的な男性ではあるが恵まれ過ぎて思いやりが足りず、姑はサイアク‥
ノラの昇進をめぐって、夫婦仲には亀裂が。
進んでいるはずのスウェーデン社会でも、こういう問題はよくあることのようですね。
希望もある結末になっていますが、さてこの後は‥?

美しい島の風景描写が心地よく、気分よく読み進められます。
作者のファミリーは代々サンドハムン島で休暇を過ごしているそう。
1959年生まれのキャリアウーマンで、ノラは分身のよう。
ただし、夫はヘンリクとはタイプが違うようです。

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