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「永久に刻まれて」

S.J.ローザン「永久に刻まれて(リディア&ビル短編集)」創元推理文庫

リディア&ビルの短編集、2冊目。
時にはコンビで協力し合い、時には単身での探偵仕事。
違う味わいの作品を楽しく読み進めることが出来て、いい所がいっぱいあるシリーズだなぁと嬉しくなります。

中国系アメリカ人で小柄なリディアは、負けん気の強い性格。
危険な仕事は辞めろと家族には反対されていますが、口うるさい母親とまだ一緒に暮らしている情愛深さもあるんです。

中年男のビルはリディアに本気で惹かれつつ、しょっちゅうジョークで口説いてはかわされています。
体格はたくましいく若い頃には荒れていた時期もあった強面ですが、ピアノの腕前はすばらしく、おそらくはピアノに救われもした繊細な内面を秘めているんですね。
買収されようとしているピアノ・バーをめぐる事件など、ビルのピアノへの思いが生かされた作品も。

そんな彼らの個性がきらりと光ります。
今回は、軽快なコンビぶりが楽しい作品だけでなく、リディアの母親が探偵をつとめちゃう小粋な作品が面白い。
いつも反対しているくせに、他の人に対しては「娘の仕事をいつも手伝っているんですよ」と吹聴してしまうお母さん。
初登場の別な人物(美術品専門の探偵)が主役の短編もあり、この彼が~次作に出てくるメインの脇役だそう。

長編の間を埋めるように書かれた短編。
あとがきにデビューのいきさつもあり、なるほど、と。
コンビを組んだ若い犯罪者にかかわって、リディアが発砲することになった事件。
これが最初に書かれた作品なのかと感慨がありました。

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