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「源氏物語 紫の結び(一)」

荻原規子「源氏物語 紫の結び(一)」理論社

荻原規子による「源氏物語」の新訳。
読みやすくするための工夫がなされています。

光源氏の生い立ちの章の次に、幼い紫の上との出会いを持ってきて、印象を強くしてあります。
順番を入れ替え、脇筋は省き、敬語もなく、和歌は意訳のみ、注釈などもつけずに、どんどん話が進む。
停滞は確かに少ないですね。
これなら読める、という方もいらっしゃるのでは。
この後に、もう少し詳しいものを読んでみるという手もありますよね。

紫の上は、確かに重要人物。
ただ、藤壺を想ってもんもんとした年月、決められた結婚相手は冷たく、うまくいかない‥
といった光源氏の気持ちはあまり実感として迫ってこないから、いきなり紫の上の実父にも知らせずに、幼女誘拐?!という感じがしないでもありません。
当時の同居しない父子の縁のはかなさや、男性が望めば事実婚になることなどを、示しているともいえますが。

その後で、六条御息所という高貴な年上の女人とまで付き合っていたことや、許されない恋の藤壺とは密会しちゃったし~朧月夜の君にも手を出すし、明石の君にももう会うの?!
って、ほんとテンポ早い、手も早い‥

あの時代の結婚制度や源氏物語の成立についての説明が何もないと、初めて読む人はどうなのか‥
いつ疫病で死んじゃうかわからない寿命の短い時代。
結婚にも離婚にも制約は少なく、多くの女性を相手にしていた男性は珍しくなかった。
貴族の男にとって恋愛も仕事みたいなもの、結婚は身分制社会を生き抜く命がけの政治なのよ~ただのサイテー男じゃないのよ!とか、何だか弁明してあげたくなります。
でも飛ぶ鳥を落とすような勢いのプレイボーイ・光源氏の内心は、あんなこんなで、めめしいの‥ということを描いた作品でもあると思いますが(笑)

一体どうなるの?と宮廷の人々の興味をさぞ集めたことでしょう!

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