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「シャドウ・ストーカー」

ジェフリー・ディーヴァー「シャドウ・ストーカー」文藝春秋

キャサリン・ダンスのシリーズ3作目。
管轄外の土地で、難敵に挑むという設定。
まずまず充実した読み応えで、面白かったです。

ダンスはカリフォルニア州の捜査官で、人の動きや表情で嘘や動揺を見抜くキネシクスの専門家。
二人の子供がいる未亡人でもあります。
もう一つの顔は、まだ知られていない音楽家を発掘して紹介するウェブサイトの運営。友人と半ば趣味でやっていることでした。
休暇中にその録音に出かけ、友達の中では一番の有名人であるケイリー・タウンに会います。

ケイリー・タウンは、若くて美しいカントリーの人気シンガー。
華やかな立場ですが、実はストーカーに悩まされていて、今度のコンサートを前にその男エドウィンが姿を現します。
一見すると普通なのだが、ケイリーと恋に落ちていると信じて疑わず、誰に何を言われても思い込みのはげしいままという話し方が怖い。
威嚇するような言動がないため、接近禁止令を出してもらうことも出来ないのでした。

ケイリーのスタッフが事件にあい、エドウィンが疑われますが、立証されない。
ダンスを邪魔者扱いした地元の警官らは、まんまとエドウィンに出し抜かれます。
知性的で、しかもストーカーは自分の世界に浸っているだけで嘘をついているわけではないため、キャサリン・ダンスにとっても見抜くのは難しい相手。
ケイリーの関係者も音楽業界らしい濃さや、有名人ならではの面倒くさい関係も含み、どっちへ転ぶかわからない展開。
ディーヴァーだから、二転三転は当たり前だし~!
さらにキャサリンの恋の行方も波乱含み。
恋人とは連絡が付かず、いっぽう長年の仕事仲間で親友でもある刑事が別居することになり、離婚が秒読みで‥
おいおい、次回作ではどうなるのか?という興味も引っ張ります。

リンカーン・ライムとアメリア・サックスも、友情出演という感じで登場。
手術が成功した姿を見せてくれます。

カントリーだけでなく音楽の歴史や情報がかなり出てきて、好きな人には面白いかも。
ケイリーの曲は実際に作られ、巻末に詩が載っていて、曲は公開されているそうです。
これほど音楽好きとは知らなかったダンスの一面は、ディーヴァーの一面でもあるのでしょうね。

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