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「裏返しの男」

フレッド・ヴァルガス「裏返しの男」創元推理文庫

フランスの人気女性作家フレッド・ヴァルガスのユニークなミステリです。
「青チョークの男」に続くアダムスベルグ警視シリーズ。
どこか文学の香りがする、そしてロードムービーの要素もあります。

フランス南部の山間の村で、羊が狼に襲われる事件が続きました。
カナダから来ている研究者ローレンスは噛み痕から、その巨大さに驚きます。
このローレンス、音楽家のカミーユと村で同棲中。
カミーユは、美しく聡明で自由な、実はアダムスベルグ警視の運命の女。

カミーユの友人の牧場主スザンヌまでが、狼に襲われます。
狼男のしわざだという噂が立ち、噂された男は遁走。
本当に狼男なのか?あるいは本人がそう思い込んでいるのか‥妙な形跡を残していくのでした。
スザンヌが育てていた捨て子の若者ソリマンと、老羊飼いのハリバンは、男の行方を突き止めようとし、カミーユにトラックの運転を頼みます。
異国の長い名前をもつ黒人青年と、一徹な老人と、小柄な美女が大型トラックを運転して山道を走る珍道中が始まります。

アダムスベルグは管轄が違うのですが、勘が働いて近くまでやって来ます。
警察組織の捜査物ではなく、運命の出会いと天才的な勘で展開する物語。
推理の根拠になるようなことは、ちゃんと出ているんですけどね。
アダムスベルグは何しろ捜査方法を自分でも説明できない、ただすべてを宙に浮かべていると、ある日、真相に到達するという。
結果を出すのでパリに赴任していたが、元は山育ちの自然児でした。
カミーユとの関係などは、前作を先に読むことをオススメします。

豊かなイメージと奔流のような文章、捻った面白さを堪能しました!

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