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「冬のフロスト」

R.D.ウィングフィールド「冬のフロスト」創元推理文庫

フロスト警部、第5弾。
今回は1月です~たいてい冬なので、タイトルが区別しにくいけど。
猥雑だけどあったかい、テンポのいい展開は、安心して読めます。楽しみにしていました。

いつも同じよれよれのレインコートにえび茶色のマフラーという格好のフロスト警部。
だらしなくて下品なジョークばかり飛ばし、年中サボリたがっていますが、いったん事件となれば被害者にも加害者にも(ダメ警官にも!)人間らしい目を向ける。
頼りになる叩き上げの人情警官なのです。

アレン警部の留守に代理となっているリズ・モード警部代行は、若くて美人、まだ捜査は新米だが仕事熱心な野心家。
万年巡査部長のウェルズとはいがみ合う関係。
フロストが「張り切り嬢ちゃん」と呼ぶリズは捜査の指揮を執りたがっていて、フロストはいつでも喜んで仕事を譲り渡そうとしているから争いにはならない。リズはある事情を抱えていて‥

気取り屋の署長マレットは現場のことはわからず、会議に出ては上層部にいい顔をして人員を回してしまう。
おかげで、デントン署は圧倒的に人手が足りない。
行方不明の少女の事件は解決しないまま、娼婦殺しは連続事件の様相にと事態はかなり深刻。
怪盗枕カヴァーというふざけた事件に、ショットガンを振り回して自分も撃ったらしい強盗。酔ったフーリガンの一団を他署の依頼で署長が受け入れてしまったために、署を占拠する有様になったり。

部下のモーガンはおそろしく無能で、辞めさせたほうがいいのではと思うほど。憎めないキャラだけど、あちこちで彼のミスがとんでもないことに‥
事件は絡み合って、ひょんなことから解決したりするので、何が幸いするか、わからない!
深刻な事態の中で睡眠不足になりつつも、とんでもないジョークを飛ばして皆をあきれさせるフロスト警部。

気が合わないマレット署長は、捜査の失敗をフロストを左遷させる機会ととらえるのだが‥そうは問屋がおろさない?
どう転ぶかわからない展開で読ませます。
ふとした機会に見せるフロスト警部の心配りが印象的。
訳文もいいので、気分よく読み終われました!

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