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「アンサンブル」

サラ・パレツキー「アンサンブル」ハヤカワ・ミステリ文庫

1982年にサラ・パレツキーがV.I.ウォーショースキーのシリーズ1作目でデビューして、30周年。
これを記念しての短編集。
面白かったです。

30年前には、アメリカでさえ、女性の社会進出はそれほど進んでいなかったのですね。
女性の専門職は珍しい時代に、会社で上司に怒鳴り散らされても言い返せない、そんなときにきっぱり言い返せるヒロインの存在が浮かんだそう。
猪突猛進ぎみながら、胸のすく活躍をする意志の強いV.I.(ヴィクトリア・イフィゲネイア)・ウォーショースキーという私立探偵の誕生でした。

「追憶の譜面」はヴィクの母親が持っていた譜面を巡って。
両親への想いが見えて味わい深い。

「最初の事件」はおてんばな少女時代に巻き込まれた事件。
子供らしさは出ているけど、事件はけっこうとんでもない。
荒れるデモのさなかに、警官である父親を守ろうと探しに行った一途な少女。
遊び仲間の従兄ブーム・ブームと頑張ります。

4編はヴィクの話で、他にはかなり雰囲気の変わった短編も。
「フロイトに捧げる犯罪」は皮肉で笑える展開。
パレツキーの別な側面が覗きます。

「分析捜査」でヒッピーの母親カリンとまったく別な生き方をしてきた真面目で潔癖症な娘テンプルが、母親の巻き込まれた事件を捜査するのが面白いです。
「ポスター・チャイルド」は最新短編。
シカゴの事件で、フィンチレー警部補や若手女性刑事リズが登場し、ヴィクの名前もちらっと~出てき方が笑えます。

30年を経て、今でも変わらない~勇気あるパワフルなヒロインを生み出す作者には、敬意を覚えますね。

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