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「掘り出し物には理由がある」

シャロン・フィファー「堀り出し物には理由がある」原書房

アンティーク雑貨探偵シリーズ1作目。
気軽に読めるコージー・ミステリです。

ジェーン・ウィールは40歳。
キャリアウーマンだったのですが人員整理に遭い、夫とも別居中という中年の危機?を迎えていました。
息子のニックは夏休みの間、学者の夫がいる発掘現場に滞在中。
ジェーンはガレージセールや家の取り壊しの際の競売などを回って、掘り出し物を見つけるのが趣味で、それを本業にしようかと考えているところ。
そういう現場で、ちょっとハンサムな業者のリチャードに出会います。

高級住宅地に住んでいますが、もとはそれほど高級ではなかった頃に住み始めたので、お金持ちの隣人との付き合いでやや浮いていました。
そんな隣人たちの中では仲がいいほうだった主婦サンディが事件に。
捜査に来たブルース・オー刑事も、なかなかいい感じです。
実はオー刑事の妻も、ガレージセール巡りにはまっているという。

ジェーンはもう少し貧しい地域で生まれ、居酒屋を経営するのに忙しい両親を手伝いながら育ちました。母の目から見てもう使えないものは勝手に捨てられてしまったという。
郷里の町に住む幼馴染のティムは花屋と骨董商で、何かと頼りになる存在。ゲイの親友という設定も面白いですね。
骨董といっても高級品ではなく、ちょっと懐かしくてコレクターはいるという面白いものを見つけるのが好きという。
アメリカ人だったらもう~たまらない物が出ているのかな。

作者はこれが小説デビュー。
みっしり書き込まれているので、骨董の知識もふくめて読み応えはあるほうです。
作者自身、がらくた集めが趣味だそうで、育ちもヒロインと共通。
夫には励まされているそうで、巻頭に「スティーヴに でも、あなたのことは書いてないから」というのは、夫のイメージや夫婦の危機は現実とは違うということなのでしょう。
作中の夫もいい人なので、これはいずれは復活するものと予想してますが。
安心して読んでいけそうなシリーズです。

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