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「バレエ・マンガ~永遠なる美しさ~」

京都国際マンガミュージアム 高橋真琴 山岸凉子             有吉京子             萩尾望都             槇村さとる他「バレエ・マンガ~永遠なる美しさ~」太田出版

バレエ漫画のすべてといった内容。
作家インタビューや収録イラストが豊富です。年表も詳しい。
少女マンガがいかにバレエを取り上げてきたか、日本でのバレエの発展、バレエと漫画の関係について。
立派なムック本~9月に京都で開催された展覧会のパンフレットということらしいです。

高橋真琴など、初期の作家についても詳しく、その辺はあまり知らないので、興味深かったです。
高橋真琴のイラストは色鉛筆の箱やノートの表紙についてました! マンガはたぶん読んでないんだけど、少しは見ているのかも。
写真から起こして描いた最初の人だからか、案外リアル。元祖なんだなあ。
描線の美しさは古くなっていないし、センスが良くて品がありますね。

古典的なタイプのバレエマンガは、読んでいてもいい年齢のものでもあまり知りません。
親が買ってくれなかったのもあるけど~次々に不幸な運命に襲われるというタイプの話はそれほど好きじゃなかったせいかも。
北島洋子の絵は、平面の1枚絵でも動いているように見えるんですね。子供のころもそれで感心した記憶がある!

「アラベスク」がなんといっても大好きで、別格。
ご本人がバレエを習った経験があるために取り上げる感覚が違いましたね。描線や体型の描き方が斬新でした。
踊りのシーンがとにかく素敵で話も盛り上がり、見惚れていたものです。
長編での内面の描写の切り込み方も、かってないものでした。
でも実はバレエの知識は子供の頃のものだったので後になると案外偏っていたとわかったらしく、「舞姫テレプシコーラ」では今の日本のバレエの実際を描きたいというのがあったそう。
‥テレプシコーラの母親像は、初期のバレエマンガとはえらい違いですね。
ドラマチックな物語のための不幸の連鎖というのとは違うリアルさなんだけど~少女が放り込まれる過酷な環境という印象もありましたっけ。

「SWAN」のチュチュの描き方にもいつも見とれていたので、衣装を描くのが大好きだったと知って納得。
モダンバレエのあたりはとても面白かったし、体の描き方も堂に入ってましたね。長く続いたことの受け止め方にも感銘を受けました。

槇村さとるは、女性が大人になっていくのを描きたいという。
最初はバレエは山岸さんがいるから描けなくてフィギュアスケートになったのだとか。
伸びやかな体の発散するものが感じ出ていて~好きだわ。
漫画家さんによってこうも描くポイントが違うのね。

水野英子のイラストが現代的なので、あの頃の絵でこんなバレエシーンがあったのかしらと驚きました。
そしたら、ルジマトフに惚れ込んで描いたイラストなので、かなり最近のもの。ルジマトフ! なるほど~画風に合ってる!
好きなジャンルなので、とても面白かったです。

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