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「冬空に舞う堕天使と」

リサ・クレイパス「冬空に舞う堕天使と」原書房

ヒストリカル・ロマンスの佳品。
壁の花シリーズの3作目、エヴィー編です。

19世紀、イギリス。
前作で親友ウェストクリフの婚約者を奪おうとして失敗したセントヴィンセント卿セバスチャンのもとへ、意外な人物が。
赤毛のエヴィー・ジェナーは綺麗なのだが内気すぎて、上がると吃音も出るため、パーティーでも黙ったまま。
家は裕福なのですが、父は賭博場ジェナーズを経営している成り上がり。
その父が病の床に伏していて、エヴィーを育てた親戚は財産目当てに従兄と結婚させようと迫っていたのです。
思い余ったエヴィーが、セバスチャンに結婚を申し込みにきたのでした。

セバスチャンは、シリーズ中でも一番の美形で爵位もありますが、財産を使い果たしかけている放蕩者。
前作では悪役だったのに、意外に良いやつなのね~(笑)
セバスチャンはエヴィーの条件に応じるのでした。
スコットランドのグレトナグリーンまで行けば、簡単に結婚できるのです。
追っ手を逃れて雪の中を48時間馬車を走らせ続けるとは、かなり過酷でびっくり。
当時の風習が書き込まれていて、興味深かったです。

これまでは目立たなかった二人のキャラクターの特異性が余すところなく描かれて、面白い展開。
エヴィーは親戚にかなり虐待されていて、そのことにしだいに気づいたセバスチャンの怒りも頼もしい。
華やかな女性と次々に関係していたセバスチャンのことを心配するエヴィーに友人が「それは彼の日常。あなたは彼の理想なのよ」というのが面白い着眼。
エヴィーの優しさとしとやかさが、琴線に触れたのですね。
そして、社交界を泳ぎ渡るしか知らなかった男に、意外な仕事のやりがいも、というハッピーエンド♪

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