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「鈴の神さま」

知野みさき「鈴の神さま」ポプラ社

新年1冊目は何にしようか探していて‥これだわ♪

かわいいー!と叫んでしまう感じのいいお話です。
和風ファンタジーの連作短編集。
表紙のイラストのまんまの優しいイメージですね。
山の上の小さな社にいる幼い姿の神様と、ふと出会う人々。
わかりやすく、さりげなく素直に心に染み入ってきます。

「鈴の神さま」 1996年春
中学生の有川冬弥は春休みに祖父の元へやってきます。
ピアノで国際コンクールを目指していたのだが、突き指をして出られなくなり、気持ちも行き詰ったのでした。
四国のド田舎としか言いようがない(と中学生が思う)高野町。
広い敷地内にある小山の上には小さな神社があり、鈴守さんがいるという。
祖父の友達という幼い男の子・安那と仲良くなり、古風な着物や話し方を不思議に思っていた冬弥でしたが‥

「引き出しのビー玉」 1945年春
東京から疎開してきた和は、出征した夫を案じていました。
散歩中に出会った可愛らしい男の子の名から一字をとって、生まれる子を安之と名づけることに。

「ジッポと煙管」 1988年冬
売れない俳優の鵜木次郎は、姉の嫁ぎ先を訪れるが、雪の中で迷子になり、古めかしい小屋に。
日本のアーミッシュかと思うのですが。

「秋桜」 2005年秋
和菓子屋の雛屋(ひよこや)のおばあちゃん・美鈴の思い出とは‥

「十四年目の夏休み」 2010年夏
ロンドンで仕事をしていた冬弥は、高野町の土地を売る話が持ち上がっていると知り、急遽帰国して‥

美味しいお菓子が大好きな愛らしい安那殿と、お目付け役の楓。
中学生の冬弥が普通に友達になり、しだいに神様というのは本当だと気づいていく様子も微笑ましい。
何のご利益があるというのでもない、鈴を守っているという神さま。
その土地に暮らす人々の心が和やかなのは、きっと鈴守さんがいるからなのでしょう。
名前もない社を慈しむ心が町の人々にあるから、鈴守さんも可愛らしく、いきいきとしているのかな。
いつまでも、この空気に浸っていたくなります。
ブクログで好評なので読み、すっかりお気に入りの作品になりました!

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