フォト

おすすめ本

« クリームソースのオムライス | トップページ | フードマキシワンピのおてんばさん »

「残り全部バケーション」

伊坂幸太郎「残り全部バケーション」集英社

伊坂幸太郎らしい短編連作。
小悪党の溝口とその手下の岡田をめぐって~とぼけたテンポで淡々とユーモラスに、ちょっとブラックに、ちょっとだけリアルに。
このテイストが好きなら★5つでもいいよね~うーん、4.5ぐらい?
タイトルは好きだなあ!

第一章「残り全部バケーション」
早坂沙希の両親が離婚することになり、マンションを売る日。
「最後に何か一つ秘密の暴露をしあおう」と母が言い出します。
「実は浮気をしていました」と明るく言い放つ父。
いやそれは離婚の原因だから~秘密じゃないって。
そこへ「友達になりませんか」という見ず知らずの人間からのメールが入り、一家は皆でドライブに行くことになります。
このメールをしたのは岡田で、その理由とは‥

第二章「タキオン作戦」は、溝口と組んで仕事をしている岡田が、ある目的のために、はめようとしていた人間の協力を依頼します。
たまたま知り合った小学生が虐待されていることに気づいたためでした。
最後の一行にある暗示が。

第三章「検問」は、溝口と太田が乗っている車が検問に引っかかりますが、無事に通った後になって、トランクに大金が見つけます。
いつ入ったのか、誰の物か、なぜ検問で見つけられなかったのか?

第四章「小さな兵隊」は小学4年生の男の子の目を通して。
お父さんとなかなか会えなくなり、何か秘密の仕事をしているらしいという謎を抱えていました。
岡田君という子がクラスにいて、問題児だと聞かされたけれどその意味がわからない。
岡田君がきびしい母親のことを語るのが切ない。
担任の由美子先生に困ったことが持ち上がり、岡田君は‥?

第五章「飛べても8分」
溝口は高田と組んで仕事をしていましたが、毒島の入院している病院で、事件がおき‥?
溝口の真意は‥

大物の使い走りや当て逃げなどをやって生きている、まったく当てにならないがどこか憎めない溝口。
無表情で取るに足りないように見えるが、実は何か芯がある?かもしれない岡田。
溝口の手下は、次々に代わっていきますが~
岡田は足を洗いたいと申し出て、その結果‥

岡田の過去の出来事も出てきて、どこでどう繋がるのか‥
伊坂作品だと、ブラックのまま終わってしまう可能性もあるので、どのへんが着地点かなと見定めつつ、ちょっとした描写を楽しみました。
ネットの「食べ歩き日記」を愛読していたりする~溝口のおしゃべりが伊坂さんらしいなあ。
読後感はかなりよかったですよ!

« クリームソースのオムライス | トップページ | フードマキシワンピのおてんばさん »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/58506008

この記事へのトラックバック一覧です: 「残り全部バケーション」:

« クリームソースのオムライス | トップページ | フードマキシワンピのおてんばさん »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック