フォト

おすすめ本

« 黒髪に素敵ワンピのSD | トップページ | 晩秋の庭の花と葉と実 »

「踊る骸」

カミラ・レックバリ「踊る骸 エリカ&パトリック事件簿」集英社文庫

作家のエリカと刑事のパトリックのカップルが探偵役。
スウェーデンの人気シリーズ5作目。

すぐ出産して子育て中心だったエリカが、仕事に復帰することに。
パトリックは、4ヶ月の育児休暇をとったのです。
男性が長い育児休暇を取るとは、さすがスウェーデン?
とはいうものの、姑は反対しています。
パトリックもまだやり方に慣れず、すぐエリカに聞きに来たり、ちょっと見ていてくれるように頼んだり、エリカはなかなか楽にはならないのでした。

エリカの妹アンナは、恋人のダーンの家へ子連れで引っ越していました。
ダーンにも元妻に引き取られた娘が3人いて、思春期の長女は父親の同棲に反発していたのですが。
パトリックが元妻と再会するいきさつもあったりして。
ややこしい人間関係だけど、まずまず悪くない方向へ。

屋根裏にエリカとアンナの母親エルシの遺品が見つかり、中にあった古い勲章を鑑定に出してありました。
母エルシは娘達に冷たく、エリカとアンナはそのために苦しんだのですが。
母は娘達が何をあげても何を見せても嬉しそうにもしなかったのに、娘達のものを大事にとってあった‥

鑑定を頼んであった歴史家エーリックが遺体で発見され、驚くエリカ。
事情を知りたくてじっとしていられなくなり、エーリックの兄アクセルを訪ねます。エーリックとアクセルは、エルシの若い頃の友達だったらしい。
アクセルは地味な学者肌の弟よりも優秀でカリスマ性があり、両親の期待を一身に集めて育ち、今でも風采のいい老人。
エルシがかっては明るい性格だったことを知るエリカ。
母に何があったのか‥?

過去のいきさつと、現代の人間関係が重層的に語られます。
いつも登場人物は多いのですが、今回は広範な人間模様というだけでない、くっきりした意味があるため、頭に入りやすい。
第二次世界大戦当時のスウェーデンの若者達の様子も、当事者の回想でありありと描かれます。
母の巻き込まれた思いがけない経験、母も知らなかった真相。
エリカが理解できないでいた事情が明らかになっていくのは、面白く、これまで引っ張っていた謎だけに、引き込まれました!

« 黒髪に素敵ワンピのSD | トップページ | 晩秋の庭の花と葉と実 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/58405406

この記事へのトラックバック一覧です: 「踊る骸」:

« 黒髪に素敵ワンピのSD | トップページ | 晩秋の庭の花と葉と実 »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック