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「白ゆき姫殺人事件」

湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」集英社

湊かなえらしい作品。
OL殺人事件を巡って報道が過熱、疑われた女性の実名がネットに流れてしまう。

「白ゆき」という化粧石けんがヒットした会社に勤めるOLの遺体が、雑木林で発見されました。
色白美人と評判の高かった三木典子。
同期で同じ課に二人配属された城野美姫は化粧気もなく、目立たない外見。
上司には差別扱いされていましたが、城野は淡々とした態度でした。
ところが城野が得意の料理でお弁当を作ってあげていた篠山係長も、美人の三木にあっさり取られてしまったらしい。
篠山係長は、城野とは恋人ではなかったと証言するのですが?

城野が欠勤を続けたところから容疑がかかり、噂が広まっていきます。
新聞記者の赤星は、二人を知る人にインタビューを重ね、城野の出身地までも取材に。
学生時代には天然記念物のテンちゃんというあだ名だったという城野。
村では妙な噂が‥?

一人称のお喋りでそれぞれ違った見方が語られ、ぐいぐい引き込まれます。
この作者いつもの調子で、殺されたほうも性格があまり良くないとだんだんわかってくるため、案外軽い読み心地。
この性格は身近にいてほしくないけど、ちょっと笑えます。
普通に週刊誌の見出しを読む程度の意地悪さというか。おっと、こちらも影響されて辛口になってしまってるかも?
この前に読んだ「母性」の濃さと比べてしまうせいかな。

マンマローというツイッターのようなSNSの書き込みや、週刊誌の記事が、参考資料として最後にまとめてあげられています。
これが今の時代らしい新機軸。
それでなるほどとわかる部分もあるんだけど、すごい新事実とかではないので~ちょっと読むのが面倒くさい。
これをもう少し減らして犯行にいたる事情など別な部分を書き込むか、中盤からばらして少しずつ紹介したほうがよかったように思えますね。

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コメント

映画化されるということで、読んでみました。
主演の井上真央が駅の階段を駆け上がるシーンが話題になってましたね。あのシーンだったんですねえ。
意外な犯人でしたが、考えてみればそうかも~と後から読み返して納得でした。

ネットによって不確かな情報が拡散していく様子はそうだろうなあと納得させられました。電車男のミステリー版なんだけど、それにしちゃ、あんまりそれっぽくない言葉遣い…

>marieさん、
井上真央なら十分美人じゃないの~と思いましたけど。
まあ狭いところで比較されてしまうのはありますよね。
そう、犯人は‥私も意外でしたが、読み返すと、ああ!なんですよ。
ネットのことは確かに‥
それっぽくない言葉遣い?!
あはは、それは‥! あんまりそれっぽくしてしまうと、熟年世代の読者に意味不明になってしまうからかな?^^;

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