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「アガサ・レーズンの困った料理」

M.C.ビートン「アガサ・レーズンの困った料理」原書房

たたき上げの女性社長が引退して、美しい村に住み始めたが‥?
コージーの新シリーズ。
口が悪いけど不器用なヒロインで、一風変わった味わいです。

広告代理店を立ち上げ、押しの強さでそれなりの評価を得てきたアガサ・レーズン。
外見はごく普通。
服装は上品で、見合うような話し方も出来ますが、興奮すると地金が出てしまう。
貧しい家を飛び出し、結婚相手が飲んだくれだったので離婚届をおいてここからも家出したという人生だったのです。
コッツウォルズの村に家を買うのを憧れにがむしゃらに働き、53で早めの引退をして喜び勇んで移り住みました。インテリアは人任せで絵のように綺麗な内装なのですが。
住んでみた途端、何をしたらいいのかわからずに戸惑う日々がやってきました。

ロンドンでの人付き合いは、すべて仕事がらみ。
元部下もあっという間にちりぢりで、かろうじて付き合いが続くのは一人だけでした。
パブで会う村の男達は気がよくておごってくれるのですが。
隣人のちょっと意地悪な女性とは、しょっぱなからいきなりやり合うことに。

村で人気を取るために、キッシュ・コンテストで優勝しようと思いつき、ロンドンの人気店のキッシュを買ってきて出品。
ところがそれを食べた審査員が死んでしまい、毒草が混入した事故と思われますが、アガサのいんちきはばれて赤っ恥。
(とはいえ村ではそう珍しくないことで公正なコンテストでもなかったらしいが)
自分のせいだったのかと内心気に病むアガサは、もっと詳しく事情を確かめようとします。
がさつだけど単純で、意地っ張りだけどどこか憎めないおばちゃんのアガサ。
若い警官ビル・ウォンも、そんなアガサが悪い人ではないと気づいて、親切にしてくれるのでした。

何の罪もない気立ての優しい人もとばっちりでえらいことを言われたりしますが、たちの悪い人間に立ち向かうには、アガサの大胆さはうってつけ。
たちの悪い人間が、またけっこう多い村なのだった‥
親切な牧師夫人も、アガサの行動力に期待するのですね。
アガサのとんでもない言動もいろいろ続きそう。
広告業界のやり方のパロなのかしら~共感するというのとはちょっと、いやかなり違うけど~距離をおいて眺める喜劇という感じ。
じわじわと漂うユーモアで、面白く読めそうです。
これ、藤山直美がやったら、めっちゃ面白くなりそう!

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